登り新道コース、下り旧道コース

下山時タケノコ採り

標高差550m、歩行距離4.2km

2013年6月16日 天候 曇のち晴

登り
時間 行程 所要時間 累計時間
7時20分 登山口発
8時30分 黄金山着 1時間10分 1時間10分
下り
時間 行程 所要時間 累計時間
9時30分 黄金山発
11時00分 登山口着 1時間30分 1時間30分

登山道入口の看板

登山道入口の看板

  

札幌から国道275号線を北上し、当別で道々28号線に入り青山ダム方面へ向かう。

突き当たりの国道451号線を左折し、実田橋の手前で正面に水門が見えてくると国道右手に黄金山登山道入口の看板が見える。

登山口の駐車場

登山口の駐車場

  

林道を約4km行くと登山口の駐車場に到着する。

駐車場は10台以上のスペースがある。

奥の建物はトイレである。

記帳箱

記帳箱

  

駐車場の奥に登山口がある。

記帳箱で入山者名簿に記入して登山開始する。

林の中を進む

林の中を進む

  

登り始めは緩やかな林の中を進む。

新道と旧道の分岐

新道と旧道の分岐

  

登山口から800mほどで新道と旧道の分岐点になる。

標識の右奥に小さな水場がある。

標高はまだ350mで標高差160mほどしか来ていない。

残りまだ400mほどの標高差がある。

登りはとりあえず新道コースとした。

山頂部に雲

山頂部に雲

  

分岐から少し行くと樹間から黄金山が見えてきたが、山頂部には薄く雲がかかっている。

ツボスミレ

ツボスミレ

  

ツボスミレは山地の湿ったところでときどき見かける。

1cmに満たないような非常に小さな花なので見逃すことも多い。

白色で唇弁に紫色の筋がある。

  

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エンレイソウ(トイシノエンレイソウ?)

エンレイソウ(トイシノエンレイソウ?)

  

エンレイソウも低地や湿った山地の林内に多い。

このエンレイソウは萼片が緑色で子房が赤紫色だ。

トイシノエンレイソウの特徴に似ている。

  

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クルマバツクバネソウ

クルマバツクバネソウ

  

クルマバツクバネソウもエンレイソウと同じような場所に生える。

ツクバネソウの仲間だが花弁や雄しべの様子が少し違う。

大きなな違いは葉の枚数でツクバネソウは4枚だがクルマバツクバネソウは6〜8枚ある。

この花は5枚と少ない。

  

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エゾノレイジンソウ

エゾノレイジンソウ

  

エゾノレイジンソウは山地のやや薄暗い林内に見られる。

トリカブトの仲間である。

  

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ホウチャクソウ

ホウチャクソウ

  

ホウチャクソウの名前の由来は、筒状で細長い花の形が寺院の軒下にぶら下がっている装飾品の「宝鐸」に似ているためついたようだ。

良く似た花でオオアマドコロがあるが、枝が直線状に延びるのがオオアマドコロで分岐するのがホウチャクソウである。

オオアマドコロは山菜として食べられるがホウチャクソウには毒がある。

若芽はユキザサに似ているので注意が必要。

  

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ルイヨウショウマ

ルイヨウショウマ

  

ルイヨウショウマはその辺の林の中にもあるが目立たないので見落とすことがある。

穂状に多数の花をつける。

花は多数の雄しべと1本の雌しべに4枚のへら形の花弁があるが、この花の花弁は無くなっていた。

  

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カタツムリ

カタツムリ

  

北海道の山野ではごく普通に見かけるカタツムリだ。

  

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ロープと梯子

ロープと梯子

  

分岐から数百m行くと急に登山道の勾配がきつくなり、ロープとハシゴが現れる。

急な尾根を直線的に登るため、それこそ胸突き八丁という感じだ。

岩をよじ登る

岩をよじ登る

  

急坂をしばらく行くと目の前に大きな岩壁が現れる。

ロープを利用してその岩をよじ登る。

旧道分岐

旧道分岐

  

岩壁の上に出るとちょうど旧道との分岐点だ。

旧道側はあまり歩いていないように見える。

さらに急坂は続く

さらに急坂は続く

  

旧道分岐は頂上の少し手前にあり、そこから頂上まで同じような急坂が続いている。

突然視界が開ける

突然視界が開ける

  

急坂登るうちに突然のように頭上が明るくなり視界が開ける。

目の前の低木の先に岩が見える。

山頂手前の岩場

山頂手前の岩場

  

岩の上に出ると山頂のような雰囲気があるが、本当の頂上はその先に見える灌木に囲まれた頂で、細い尾根をいったん下ってから少し登ると到着する。

頂上尾根は左右が切れ落ちていて数百mの崖になっており、慣れないうちは恐怖感がある。

山頂

山頂

  

山頂をズームアップすると灌木の中に山頂標識が見えている。

山頂に到着

山頂に到着

  

細い尾根を辿って山頂に着くと意外と平坦で周りの低い樹木も幸いして手前の岩場より安心感のある広場になっている。

黄金山、標高739.5mの標識がある。

南側の眺め

南側の眺め

  

南側を眺めると、浜益川の向こうに薄く雲がかかった厚田方面の山々が見えている。

北側の眺め

北側の眺め

  

北側は晴れていれば増毛の山々が見えるはずだが、あいにく上空に雲がかかっている。

かろうじて南暑寒岳が頂上まで見えているが、隣の尾白利加岳や群別岳などは頂が雲に隠れていて全体の姿はわからない。

最高峰の暑寒別岳は尾白利加岳の奥にあるためいずれにしても見えないようだ。

南暑寒岳

南暑寒岳

  

南暑寒岳が頂上まで見えている。

まだ雪渓がかなり残っているようだ。

雨竜沼湿原も所により2m以上の積雪らしい。

  

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崖下の眺め

崖下の眺め

  

山頂の北側には樹木が無く、崖下を覗きこむことができる。

まさに切れ落ちているという感じである。

山頂手前の岩場

山頂手前の岩場

  

山頂から手前の岩場を見ると、南側がスッパリと切れ落ちているのがわかる。

頂上尾根の細さもわかる。

高度感は相当なものだ。

浜益の街並

浜益の街並

  

西側には浜益川河口のまわりに広がる浜益の街並が見える。

靄っているせいか水平線はわからない。

ミヤマアズマギク

ミヤマアズマギク

  

山頂から旧道分岐辺りにかけてミヤマアズマギクが見られた。

ミヤマアズマギクは高山の礫地に多い。

花は赤っぽい紫色の舌状花と黄色の筒状花からなる。

  

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コケモモ

コケモモ

  

山頂の岩場にコケモモが疎らに咲いていた。

コケモモは高山の礫地に生える常緑の小低木で、6〜7月頃にピンクっぽい白い花を咲かせる。

  

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エゾシモツケ?

エゾシモツケ?

  

花が散った後のエゾシモツケのようだ。

  

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オオバスノキ

オオバスノキ

  

山頂手前の岩場にはオオバスノキも多く見られた。

オオバスノキは山地の日当たりの良い場所に生育する落葉低木だ。

高さは1m程度で果実は黒く熟して酸っぱい。

  

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昆虫が多い

昆虫が多い

  

山頂で休んでいるといろんな種類の昆虫が居ることに気づく。

これはクロカタビロオサムシ。

黒色でがっしりした感じがする。

  

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昆虫その2

昆虫その2

  

これはヨツボシヒラタシデムシ。

薄茶色の頭部や上翅に黒い紋がある。

山地に多いらしい。

  

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セミ

セミ

  

まだ6月半ばなのに山頂ではセミの鳴き声が聞こえた。

これはエゾハルゼミのようだ。

  

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アオダイショウ

アオダイショウ

  

花の写真などを撮っているとすぐ横でガサガサと音がして何かが動いた。

太さ(直径)3cmもありそうな大きなアオダイショウである。

顔を見てやろうと尻尾をつかまえて引っ張ったが逃げられてしまった。

旧道で下山開始

旧道で下山開始

  

アオダイショウを後にして下山開始。

下りは旧道を行くこととした。

はじめは急な断崖を横切るように下る。

樹木があるためそれほど危険な感じはしない。

山頂を見上げる

山頂を見上げる

  

上を見上げると断崖の上に山頂が見える。

それほど切り立っているということだろう。

急斜面にロープ

急斜面にロープ

  

急斜面の部分にはロープが設置してあるので安心だ。

またロープを使わなくてもなんとか歩ける斜度である。

しばらく急な下りが続くがほどなく勾配は緩くなる。

マイヅルソウ

マイヅルソウ

  

いろいろな植物に囲まれてマイヅルソウが咲いていた。

マイヅルソウは林の中などに生育するユリ科の多年草。

  

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コンロンソウ

コンロンソウ

  

コンロンソウは林の中や沢沿いなどに生育するアブラナ科の多年草。

よく見かけるがあまり目立たない。

  

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オオタチツボスミレ

オオタチツボスミレ

  

オオタチツボスミレのようだ。

花が根本から出ずに茎の途中の葉の付け根から出ており、花弁の基部や距も白っぽい。

側花弁に毛がないことも特徴だ。

  

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ニリンソウ

ニリンソウ

  

標高が低くなり分岐点に近づくとニリンソウが多くなってきた。

ニリンソウは平地や丘陵地の林内に咲くキンポウゲ科の多年草。

通常1本の茎に2輪の花が咲くことから名前が付いたが、1本や3本のものも多い。

この辺りでは群落も見られた。

  

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また山頂部が見えた

また山頂部が見えた

  

分岐点の手前でまた山頂部が見えた。

雲がとれて完全に見えている。

ここで30分ほどタケノコ採りをしてから下山。

分岐点の水場

分岐点の水場

  

分岐点には良く見ると水場がある。

細いパイプからちょろちょろと水が出ている。

国道451号線から見た黄金山

国道451号線から見た黄金山

  

下山して国道451号線から撮影。

登山道はちょうど左側の尾根あたりについている。

山頂部左に岩場が見えている。

  

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増毛の山々

増毛の山々

  

残念ながら下山してから天気は快晴になった。

浜益町の海岸から増毛の山々が良く見える。

中央に少し雲に隠れた群別岳、左に饅頭型の浜益岳、右側には富士山型の黄金山が見えている。

  

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