旭岳温泉コース

標高差691m、歩行距離14km

2013年9月22日 天候 晴のち曇

姿見駅〜中岳分岐
時間 行程 所要時間 累計時間
8時55分 姿見駅発
10時10分 旭岳着 1時間15分 1時間15分
10時20分 旭岳発
11時00分 間宮岳着 0時間40分 1時間55分
11時00分 間宮岳発
11時15分 中岳分岐着 0時間15分 2時間10分
中岳分岐〜姿見駅
時間 行程 所要時間 累計時間
11時40分 中岳分岐発
12時10分 中岳温泉着 0時間30分 0時間30分
12時15分 中岳温泉発
12時45分 裾合分岐着 0時間30分 1時間00分
12時45分 裾合分岐発
14時20分 姿見駅着 1時間35分 2時間35分

臨時駐車場

臨時駐車場

  

紅葉シーズンに入って常設駐車場が満杯のためラビスタ大雪山の裏側に臨時の駐車場が用意されていた。

協力金として300円を寄付させられた。

ロープウエー駅まで歩く

ロープウエー駅まで歩く

  

ロープウエー駅まで約1.1km歩く。

観光客が多くロープウエーは臨時便を出しておりタイミング良くすぐに搭乗できた。

姿見駅に到着

姿見駅に到着

  

ロープウエーで約9分で姿見駅に到着した。

歩けば2時間以上かかる。

旭岳は山頂にやや雲がかかっているものの天気はまあまあだ。

  

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エゾオヤマノリンドウ

エゾオヤマノリンドウ

  

9月下旬になるがまだエゾオヤマノリンドウが咲いていた。

既に枯れ始めたものも多い。

姿見駅周辺のものがいちばん活きが良い。

  

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姿見の池

姿見の池

  

姿見駅から10分ほどで姿見の池に着く。

道のりで約1kmほどだ。

姿見駅を出てすぐに右側へ進むのが近い。

旭岳石室

旭岳石室

  

姿見の池のすぐ右横に旭岳石室がある。

近くにロープウエー駅があるため避難小屋としての用途はあまりないかも。

  

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本格的な登山開始

本格的な登山開始

  

姿見の池までは散策気分だが、ここから先は登山道の傾斜もきつくなる。

ロープにより登山できる範囲が制限されているが、明瞭な登山道ではなく、岩の間をぬってどこでも歩けそうだ。

姿見の池を見下ろす

姿見の池を見下ろす

  

標高1850m辺りから約200m下の姿見の池を見下ろす。

すぐ左隣に石室があり、池の周辺からロープウエー駅までの間に散策路が見える。

紅葉は始まっているがあまり鮮やかではない。

  

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左に爆裂火口

左に爆裂火口

  

登山道は地獄谷と呼ばれる爆裂火口の南側の広い尾根上に続いている。

登山道から谷底まで深いところで100mほどあり、ところどころで噴煙が上がっている。

今日は南風が強くて良く聞こえないが、蒸気が噴き出す音もする。

山頂方向

山頂方向

  

山頂方向はやや雲がかかっているが概ね晴れている。

それにしても風が強く立っているのがようやっとという感じだ。

まだ9時半ほどだが既に下山してくる人が大勢いる。

皆防寒着に身を包んでいるが顔は寒そうだ。

ニセ金庫岩

ニセ金庫岩

  

標高が上がるにつれてガスが濃くなってきて見通しが悪くなってきた。

登山道はニセ金庫岩付近で左に方向転換する。

ロープが張ってあるので間違うことは無いと思うが、過去にニセ金庫岩方向に続く踏み跡に迷い込む事故が発生している。

本物の金庫岩

本物の金庫岩

  

ニセ金庫岩を過ぎて100mほどで本物の金庫岩がある。

ここを右折すると頂上への急登が始まる。

60mほどの登りだがけっこうきつい。

山頂に到着

山頂に到着

  

10時過ぎに山頂に到着した。

登山者が2〜30名いるようだ。

360度の展望のはずが、まわりの山はまったく見えない。

山頂標識の証拠写真を撮ってすぐに熊ヶ岳方面へ下る。

急な下り坂

急な下り坂

  

旭岳と熊ヶ岳のコルに向けて急坂を200m以上下る。

登山道ははっきりしておらず、どこでも歩くことができるため、ガスなどで天気の悪いときは注意が必要だ。

足元は火山灰と礫で歩きづらい。

キャンプ指定地付近

キャンプ指定地付近

  

コルのキャンプ指定地辺りまで来ると少しガスが薄くなってきた。

登山道も心なしかはっきりしてきたようだ。

コケモモの実

コケモモの実

  

熊ヶ岳外輪への登り途中でコケモモの実が見られた。

まわりの葉はキバナシャクナゲやエゾツガザクラのようだ。

  

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熊ヶ岳外輪

熊ヶ岳外輪

  

熊ヶ岳の外輪山に出る。

だいぶ見通しが良くなってきた。

前方はお鉢方面になる。

白雲岳と小泉岳

白雲岳と小泉岳

  

ガスが上がってきて右手に白雲岳と小泉岳が見えてきた。

旭岳はガスの中

旭岳はガスの中

  

お鉢まで来て後を振り返ると旭岳はまだガスの中だった。

南西方向からの強風による上昇気流でガスが発生しているものと思われる。

間宮岳に到着

間宮岳に到着

  

間宮岳の山頂標識に到着したがピークの感じが全くしない。

平原のような広い頂だ。

お鉢平

お鉢平

  

上空は曇っているがお鉢の中は良く見えている。

写真ではあまり大きさを感じないがお鉢の対岸まで2km以上ある。

正面の雲に隠れた山は桂月岳と黒岳だ。

東側の眺め

東側の眺め

  

東側には北海岳へとお鉢めぐりの登山道が続いている。

その南側には白雲岳や小泉岳が見えている。

  

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北海岳

北海岳

  

お鉢めぐりの登山道を2kmほど東側に行くと北海岳に至る。

高低差があまりないので30分程度で行ける。

  

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白雲岳

北海岳

  

北海岳から南東方向に白雲岳に向かう登山道が分岐している。

白雲岳は標高2230mあり、旭岳、北鎮岳に次いで北海道第三の高峰である。

  

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中岳分岐

中岳分岐

  

間宮岳を後に15分ほど北側へ進むと中岳分岐に着く。

天気が良ければ北鎮岳までそんなにかからないのでちょっと寄ってこようかと思っていたが、ガスで山頂が見えないためここで左折して裾合平方面へ向かうこととした。

ピウケナイ沢方面

ピウケナイ沢方面

  

分岐を過ぎたあたりから少しずつ晴れ間が出てきた。

ピウケナイ沢方面の沼と紅葉がきれいに見えている。

  

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当麻乗越と付近の沼

当麻乗越と付近の沼

  

ピウケナイ沢の右上斜面に大きな岩がいくつか見えているが、この辺りを当麻乗越という。

裾合平からピウケナイ沢を越えて約2kmの位置にある。

増水時のピウケナイ沢の渡渉は注意を要する。

  

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北鎮岳

北鎮岳

  

北鎮岳の頂上付近の雲がとれてきた。

手前右の頂は中岳で頂上標識が見えている。

鋸岳

鋸岳

  

北鎮岳の左隣は鋸岳である。

北鎮岳から比布岳・安足間岳方面へ向かうときに通過する。

山頂部のすぐ下に登山道が見える。

  

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比布岳と安足間岳

比布岳と安足間岳

  

鋸岳の左には比布岳・安足間岳が連なりさらに当麻岳へと続く。

当麻岳の山頂部は分かりづらいが、手前に見える大塚山の右後ろあたりである。

  

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ウラジロナナカマドの赤い実

ウラジロナナカマドの赤い実

  

中岳分岐からの尾根には標高が下がるにつれウラジロナナカマドが多くなる。

枯れた枝に赤い実だけがついている。

ウラジロナナカマドの実はやや楕円形で細長い。

  

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中岳温泉に向かう尾根

中岳温泉に向かう尾根

  

中岳分岐から中岳温泉に向かってなだらかな尾根が続く。

中央の崖下に中岳温泉がある。

その先に裾合平が広がる。

崖下の中岳温泉

崖下の中岳温泉

  

尾根の先は急な崖になっており、その下に中岳温泉が見える。

よく見ると温泉の周りに人が数人いるのがわかる。

熊ヶ岳山裾の紅葉

熊ヶ岳山裾の紅葉

  

熊ヶ岳の山裾は筋状に紅葉が進んでいた。

今年の紅葉はややコントラストが低い感じだ。

  

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裾合平に続く登山道

裾合平に続く登山道

  

中岳温泉上部の尾根から裾合平に続く登山道が見える。

遠方に見える水面は忠別湖である。

中岳温泉に下る

中岳温泉に下る

  

急な崖の斜面を横切って中岳温泉へ下る。

30mほど下にある。

中岳温泉

中岳温泉

  

中岳温泉は沢のほとりに穴を掘って湯を貯めただけの簡単なものだ。

何人かが足湯にしていた。

中岳温泉を後に

中岳温泉を後に

  

中岳温泉を後に沢沿いを裾合平へ向かう。

この沢はピウケナイ川に至る。

枯れたキバナシャクナゲ

熊ヶ岳山裾の紅葉

  

裾合平に向かう途中で枯れたキバナシャクナゲの群落が見られた。

果実の先に枯れた雌しべがついている。

  

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小沢を渡る

小沢を渡る

  

熊ヶ岳の山裾にはところどころに小さな浅い沢が見られる。

枯れたチングルマのお花畑を進む

枯れたチングルマのお花畑を進む

  

この辺りにはチングルマの大群落が見られる。

一面がチングルマだらけだ。

大塚山

大塚山

  

裾合分岐に近づいて後を振り向くと大塚山がいい形で見えた。

奇岩の山頂部には薄い雲がかかっている。

  

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裾合分岐

裾合分岐

  

中岳温泉から30分ほどで裾合分岐に着く。

分岐には休憩用のベンチがある。

すがたみ駅まであと3kmほどだ。

若干の登り

若干の登り

  

分岐から標高差50mほどの登りがある。

登山道を水が流れるせいか道がぬかるんでいる。

正面右の山は旭岳で左は熊ヶ岳である。

裾合平の紅葉

裾合平の紅葉

  

裾合平付近にはところどころにきれいな紅葉が見られた。

濃い緑のハイマツと薄い緑の笹原、紅葉が織りなす模様が美しい。

  

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アオノツガザクラ

アオノツガザクラ

  

もう花期は過ぎているがアオノツガザクラがまだ咲いていた。

高山の湿った礫地などに生育する常緑低木である。

  

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安足間岳から西へ延びる稜線

安足間岳から西へ延びる稜線

  

旭岳山裾の登山道から安足間岳方面を振り返る。

裾合平には紅葉に混じってところどころに奇妙な形の岩が突き出ているのが見える。

  

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シラタマノキ

シラタマノキ

  

シラタマノキは高山の礫地に生育する常緑低木で、花より白い果実を見ることが多い。

葉に網目模様がある。

  

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ロープウエーすがたみ駅

ロープウエーすがたみ駅

  

ロープウエーすがたみ駅の建物が見えてきた。

イソツツジの果実

イソツツジの果実

  

姿見の池に近づくとイソツツジが多くなる。

イソツツジは高山の湿原、礫地などに生育する常緑低木で、どちらかというと火山灰地でよく見かける。

花が枯れた後に鈴なりの果実を付ける。

  

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クロウスゴの果実

クロウスゴの果実

  

クロウスゴは高山の林の中や湿原などに生育する落葉低木。

実は黒く先が窪んでいて食べられる。

  

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鏡池

鏡池

  

散策路の傍にある鏡池に到着した。

ほとりに立つと鏡のように旭岳を写すことから鏡池と呼ばれているそうだ。

夫婦池

夫婦池

  

鏡池の周りを歩いて行くと散策路に突き当たり、左の旭岳方向に向かって少し進んで振り返ると右に鏡池、左に擂鉢池のふたつの池が並んで見え、通称夫婦池という。

  

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再び姿見の池

再び姿見の池

  

再び姿見の池に辿り着いた。

まだ午後2時だが、周囲は薄暗く旭岳の姿もよく見えない。

池の向こうに噴気孔から水蒸気が上がっている。

散策路周辺の紅葉

散策路周辺の紅葉

  

姿見の池からロープウエー駅に向かう散策路の周りは紅葉が進んでいる。

旭岳ロープウエー姿見駅

旭岳ロープウエー姿見駅

  

姿見の池から10分程で旭岳ロープウエー姿見駅に到着。

山麓駅

山麓駅

  

標高差500mを一気に下りて山麓駅に到着。

このあと臨時駐車場までいつもより1kmほど余計に歩く。


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