旧道コース→新道コース

標高差1337m 歩行距離18.1km

2015年7月9日 天候 快晴

登り(旧道)
時間 行程 所要時間 累計時間
4時30分 駐車場発
5時00分 旧道登山口着 0時間30分 0時間30分
5時00分 旧道登山口発
6時20分 ユーフレ小屋分岐着 1時間20分 1時間50分
6時30分 ユーフレ小屋分岐発
7時30分 夫婦岩分岐着 1時間00分 2時間50分
7時30分 夫婦岩分岐発
8時30分 北尾根上着 1時間00分 3時間50分
8時40分 北尾根上発
9時30分 1444m点着 0時間50分 4時間40分
9時50分 1444m点発
13時00分 芦別岳着 3時間10分 7時間50分
下り(新道)
時間 行程 所要時間 累計時間
13時40分 芦別岳発
14時10分 雲峰山着 0時間30分 0時間30分
14時20分 雲峰山発
14時45分 半面山着 0時間25分 0時間55分
14時45分 半面山発
15時15分 鴬谷着 0時間30分 1時間25分
15時15分 鴬谷発
15時40分 見晴台着 0時間25分 1時間50分
15時40分 見晴台発
16時40分 新道登山口着 1時間00分 2時間50分
     
           

山部自然公園駐車場にて前泊

山部自然公園駐車場にて前泊

  

前日20時過ぎに札幌を出発。

三笠・富良野経由で山部自然公園まで3時間ほどで到着。

満天の星空だ。

やや街灯が明るい中を就寝。

  

翌朝4時に起床。

山部自然公園

山部自然公園

  

山部自然公園を通って旧道登山口に向かう。

ここはキャンプ場になっている。

写真中央に見える二つのこぶ状の岩は夫婦岩でその右は槙柏山だ。

旧道はその間の峰(北尾根)に出ることになる。

山頂は左側に見えている。

十勝連峰から昇る朝陽

十勝連峰から昇る朝陽

  

現在午前4時半を少しまわったところ。

東の空を見ると雲海に浮かぶ十勝連峰の上に朝陽が昇りはじめていた。

「遊々の森」の入林記帳箱

「遊々の森」の入林記帳箱

  

山部自然公園から林道を少し行くと公園内の遊歩道「遊々の森」への入林記帳箱がある。

登山口はここからさらに1kmほど林道を進んだ先にある。

旧道コース登山口

旧道コース登山口

  

遊歩道入口から15分ほど歩くと林道の終点となり旧道コースの登山口である。

ここで記帳していよいよ本格的な登山開始になる。

ユーフレ川の河原に出る

ユーフレ川の河原に出る

  

登山口から少し行くとユーフレ川の河原に出る。

登山道は明瞭ではないがところどころに目印のテープなどがあるので注意していれば迷う心配はあまりない。

この先は河原を歩くより高巻きするほうが多い。

ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ

  

河原にヨツバヒヨドリが咲いていた。

ヨツバヒヨドリは湿った道端や林の中で見られる。

名前のとおり葉が4枚輪生する。

  

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エゾアジサイ

エゾアジサイ

  

同じく河原にエゾアジサイも見られた。

まわりの花弁のように見えるのは飾り花である。

  

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高巻きから河原を見下ろす

高巻きから河原を見下ろす

  

旧道コースは大きな高巻きがありアップダウンが多い。

1回目の高巻きは直登するような感じで急坂を登る。

下に河原が見えるが70mほど下になる。

倒木の下をくぐり抜ける

倒木の下をくぐり抜ける

  

登山道を倒木がふさいでおり、その下をくぐる。

サルノコシカケのようなキノコが生えている。

また河原に出る

また河原に出る

  

小さなアップダウンを繰り返しながら500mほどで再び河原に出る。

この辺りから河原を歩いたり小さく高巻いたりしながらユーフレ川の左岸沿いを進む。

タニウツギ

タニウツギ

  

河原にタニウツギが満開に咲いていた。

タニウツギは山地の沢沿いなどに生える落葉低木であるがこの木はかなり大きい。

  

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矢印にしたがってまた高巻く

矢印にしたがってまた高巻く

  

河原をそのまま歩いていけそうな感じもあるが案内の矢印にしたがってまた高巻く。

注意していないと登り口を見落とす恐れがある。

ロープを伝って10mほど下る

ロープを伝って10mほど下る

  

ロープを伝って10mほど下る。

写真でみるより坂は急傾斜だ。

しばらく沢沿いを進む

しばらく沢沿いを進む

  

沢に降りるとほとんど河原はなく両岸は大きな岩が多い。

数百m沢沿いの岩を乗り越えながら進む。

ユーフレ川を下に見る

ユーフレ川を下に見る

  

再び少し高巻いてユーフレ川を下に見る。

ユーフレ川本流は滝状に見える。

夫婦沢を渡る

夫婦沢を渡る

  

ほどなく支流夫婦沢にぶつかる。

本流に滝になって落ちている。

水量が多いときには左側の丸太を渡ることになるが、左下が崖の急流になっており恐ろしい。

鉄製の梯子を上る

鉄製の梯子を上る

  

夫婦沢を渡るとすぐに鉄製の梯子があり登る。

この辺りでザックの胸元につけていたペットボトルが無いのに気づいて少し引き返すが見当たらない。

途中急斜面の山腹を木にしがみつきながら経過したところもあるため体勢を崩したときに落としたようだ。

白竜の滝

白竜の滝

  

梯子を登ると左下にユーフレ川が白い奔流になって流れ落ちているのが見える。

白竜の滝である。

  

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ユーフレ小屋分岐

ユーフレ小屋分岐

  

流れを下に見ながら少し進むとユーフレ小屋との分岐になる。

小屋までは200mほどだ。

その先には鶯谷に向かう覚太郎コースがある。

芦別岳へはここを右折する。

大岩の涸沢

大岩の涸沢

  

分岐から先は道がやや不明瞭になるが、目印にしたがって進むと大岩が重なる涸沢に出る。

この涸沢をしばらく登る。

右手に夫婦沢

右手に夫婦沢

  

しばらく行くと夫婦沢に出る。

この後少しの間沢の左側(右岸)を登る。

坂はかなり急だ。

地図上の登山道はこのまま沢を進むようになっているが、かなり荒れており、踏み跡は左上側の林の中に続いている。

沢下を振り返る

沢下を振り返る

  

登ってきた沢の下を振り返ると遠くに富良野盆地が見渡せる。

登山道に入ってからはじめて展望の利く場所に出た。

サンカヨウの実

サンカヨウの実

  

沢岸のサンカヨウは日当たりが良いせいか既に実をつけていた。

実は熟すと濃い青紫色になる。

  

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右折の標識

右折の標識

  

沢と概ね平行に数百mほど登ったところで行く手に石が数個置いてあり、石の間に頂上右矢印の標識看板がはさめてある。

標識がなければまっすぐ行ってしまいそうだ。

壊れた標識

壊れた標識

  

右折して100m弱でこんどは壊れた標識がある。

そのまま道なりに進むと旧道コース、戻る方向が中央ルンゼ、夫婦岩と書いてあるようだ。

先ほどの標識をまっすぐ進むとたぶん夫婦岩の基部方向になるものと思われる。

ここで地図で示された登山道に戻ったことになる。

流れの無い沢を登る

流れの無い沢を登る

  

元々の旧道は沢をそのまま登るコースとなっており、最上流に近づいてほとんど流れは無い。

まわりの樹木も丈が低くなり時折夫婦岩が見えてくる。

オオバミゾホオズキ

オオバミゾホオズキ

  

フキやミズバショウに交じってオオバミゾホオズキが咲いていた。

一見大柄なオオバキスミレのように見えるが、花弁が離れていない漏斗型で、花弁の内側に茶褐色の縦筋ではなく斑点がある。

  

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夫婦岩

夫婦岩

  

北尾根に近づくにつれて左手に夫婦岩の雄大な全貌が見えてくる。

向かって左の手前側が北峰1412m、向こう側が南峰1429mだが、どちらが夫・婦かはわからない。

ここは岩登りする人も多いようだ。

  

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尾根への最後の登り

尾根への最後の登り

  

まわりに笹が増えてくると北尾根への登りも終盤になる。

徐々に傾斜が緩くなる。

チシマノキンバイソウ

チシマノキンバイソウ

  

北尾根手前の陽当たりの良い斜面ではチシマノキンバイソウが咲いていた。

まだつぼみも多数見られた。

  

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北尾根に出る

北尾根に出る

  

斜度が緩くなり北尾根に出る。

見上げるようだった夫婦岩も横に見るようになってきた。

登ってきた方向を振り返る

登ってきた方向を振り返る

  

登ってきた方向(ほぼ東)を振り返ると、山部の平野の向こうに表大雪の山々や十勝連峰などが見える。

中央の三角形の山は登りの途中で壁のように見えた槙柏山、左の小高い丘陵状の山は御茶々岳である。

  

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ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマアキノキリンソウ

  

北尾根は陽当たりが良いせいか花の時期も少し早いようだ。

ミヤマアキノキリンソウは既に枯れはじめている。

  

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マルバシモツケ

マルバシモツケ

  

マルバシモツケはつぼみから満開までさまざまだ。

  

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ウコンウツギ

ウコンウツギ

  

ウコンウツギも花の内部の斑点が褐色になっているものもあり、咲いてから時間が経っているようだ。

  

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崕山

崕山

  

尾根の反対側(北西)にはホテイアツモリソウで有名な崕山が見える。

自然保護のため入山規制されている。

石灰岩質で浸食によりギザギザの形になっている。

  

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目の前の壁を登る

目の前の壁を登る

  

現在立っている尾根は北尾根の端に位置し、まだ山頂は見えない。

目の前の壁のような斜面を標高差200mほど登らなければならない。

壁の途中から来た方向を振り返る

壁の途中から来た方向を振り返る

  

普段はこの程度の登りの途中で後ろを振り返ることはあまりないが、太ももに痙攣を感じて少し休んだついで一枚撮影。

向かって右から御茶々岳(1331m)、中央に布部岳(1338m)、左端に中天狗(1317m)が見える。

チシマヒョウタンボク

チシマヒョウタンボク

  

斜面の途中でチシマヒョウタンボクを見つけた。

チシマヒョウタンボクは亜高山に生育する落葉低木で、若い枝先の葉の間に深紅色の花をつける。

隣の夕張岳でも見かけたが黒岳や日高の伏美岳でも見たことがある。

  

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シラネアオイ

シラネアオイ

  

木陰のシラネアオイに木漏れ日が柔らかく差し込んでいる。

夕張岳でも中腹でシラネアオイの群生地が見られる。

  

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芦別岳山頂が眼前に

芦別岳山頂が眼前に

  

急斜面を登り切ると正面に目指す芦別岳の山頂が姿を現す。

槍のような鋭い山頂は旧道コースでないと望めない。

ここからは展望の良い尾根歩きが続くが、アップダウンもかなりある。

体力を使い切るときつい行程となる。

  

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山頂部をアップに

山頂部をアップに

  

北尾根の上に出ると尾根の北側を歩くとき以外はだいたい山頂部が見えている。

本谷の向こうに屏風岩

本谷の向こうに屏風岩

  

本谷の向こうに、芦別岳山頂から屏風岩に連なる峰が巨大な壁のように見える。

新道コースは右のピーク(雲峰山)を通過する。

  

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表大雪から十勝連峰

表大雪から十勝連峰

  

後ろを振り返ると夫婦岩の向こうに大雪の山並みが見える。

  

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三つ目のピークで一休み

三つ目のピークで一休み

  

ハイマツが高く見えるが座って写真を撮ったせいで樹高は1mもない。

ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナ

  

足元にゴゼンタチバナが咲いていた。

ゴゼンタチバナはこのような少し日陰になるような場所に多い。

  

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イソツツジ

イソツツジ

  

すぐ横にはイソツツジも。

尾根上も意外と花の種類が多い。

葉の形や花の感じはキバナシャクナゲにも少し似ている。

同じツツジ科の仲間である。

  

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四つ目のピーク(1579m)から芦別岳を望む

四つ目のピーク(1579m)から芦別岳を望む

  

このあと北尾根で一番のアップダウンになる。

80mほど降りて70mほど登ることとなる。

そこから先が北尾根の核心部キレットになる。

  

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ハクセンナズナ

ハクセンナズナ

  

コルまで降りると花の種類が多い。

ハクセンナズナが咲き始めていた。

  

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切り立った稜線キレット

切り立った稜線キレット

  

コルから70mほど登ると正面に切り立った稜線キレットが見える。

突端を歩いたりピークの側面を横切ったりしながら進む。

  

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岩盤の斜面を少し下る

岩盤の斜面を少し下る

  

岩盤の斜面を少し下って振り返る。

急斜面だが短いので見た目ほど怖くない。

エゾノハクサンイチゲ

エゾノハクサンイチゲ

  

切り立った稜線の岩場にエゾノハクサンイチゲが見られた。

ふつうは高山の湿った草原に生育する。

  

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切り立った岩の間を進む

切り立った岩の間を進む

  

急な断崖を横切って切り立った岩の間を通過する。

キレット最終段

キレット最終段

  

キレット最後のダウンアップになるが、地図ではこの辺りの地形は読めない。

コルから向かいの尾根に取り付く2本の登山道が見える。

キレット最後のコルで

キレット最後のコルで

  

本谷側は深く落ち込んでいる。

その急斜面にもミヤマアズマギクやエゾノハクサンイチゲなどが咲いている。

キレットから尾根への登り

キレットから尾根への登り

  

キレットからの登りはかなりの急斜面だ。

崖際に明らかに踏み跡が見られるのでもともとの登山道はこちらだと思われるが、一歩間違えば滑落の恐れがある。

その入口はロープで通行止めになっており、右隣にハイマツを刈り分けて道がついている。

芦別岳山頂部

芦別岳山頂部

  

キレットを登り切ると正面に芦別岳の山頂部が迫る。

ここから山頂直下まではなだらかな登りが続く。

  

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カラマツソウ

カラマツソウ

  

キレット上部から先は高山植物が多くなる。

まずカラマツソウが目に入る。

  

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ウラジロナナカマド

ウラジロナナカマド

  

つづいてウラジロナナカマド。

花がちょうど見ごろだ。

  

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コバイケイソウ

コバイケイソウ

  

次はコバイケイソウ。

茎上部に花があるがまだ開いていない。

  

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高原状の丸みを帯びたお花畑

高原状の丸みを帯びたお花畑

  

山頂の西側は高原状の丸みを帯びたお花畑になっている。

北尾根を振り返る

北尾根を振り返る

  

ここまで北尾根を3kmほど歩いてきた。

中央の尾根の左下がキレットで尾根に登る登山道がハイマツ林の中に見える。

岩塔状の山頂をアップに

岩塔状の山頂をアップに

  

芦別岳山頂の北側は断崖絶壁の岩塔状だ。

山頂標識がかすかに見える。

  

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ウラシマツツジとコケモモ

ウラシマツツジとコケモモ

  

ウラシマツツジの葉の間でコケモモ開花し始めていた。

  

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キバナシャクナゲ

キバナシャクナゲ

  

開花前のエゾツガザクラに囲まれてキバナシャクナゲが咲いていた。

淡いクリーム色で上部の花弁内側に褐色の斑点が見える。

  

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エゾツガザクラ

エゾツガザクラ

  

エゾツガザクラも一部咲き始めている。

  

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エゾヒメクワガタ

エゾヒメクワガタ

  

エゾヒメクワガタは高山の草原に生育する10cm程度の小さな多年草。

花柱が長い。

周りの白い花はチングルマ。

  

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ウスユキトウヒレン

ウスユキトウヒレン

  

開花前のウスユキトウヒレンが岩場に張り付くように葉を広げている。

羊蹄山のタカネキタアザミと同じ仲間だ。

ウスユキトウヒレンは隣の夕張岳山頂付近でよく見るユキバヒゴタイにも似ている。

  

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エゾルリソウ

エゾルリソウ

  

エゾルリソウは高山の礫地に生える多年草。

大雪や夕張山地、日高で見られる。

  

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山頂直下の壁

山頂直下の壁

  

山頂直下の北西側の壁は垂直に近いほど急だ。

山頂へは少し南側に迂回する。

ホソバイワベンケイ

ホソバイワベンケイ

  

急斜面の途中にホソバイワベンケイが小さな群落をつくっていた。

肉質の鋸葉が特徴。

高山の礫地や岩場に多い。

  

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急斜面から山頂西側の広大なお花畑を見下ろす

急斜面から山頂西側の広大なお花畑を見下ろす

  

急斜面の途中から山頂西側に広がる広大なお花畑を見下ろす。

中央右に北尾根から続く登山道が見える。

ポントナシベツ岳とその向こうに夕張岳

ポントナシベツ岳とその向こうに夕張岳

  

南側にはお花畑側から稜線がつながっているポントナシベツ岳(1682m)とその向こうに夕張岳が見えている。

このあと山頂へは岩登りがある。

右に回り込んでいく迂回路もあるが斜度は大差ない。

  

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山頂に到着

山頂に到着

  

途中、太腿の痙攣で数えきれないくらい休んだこともあり、8時間近くかかった。

特に前半のユーフレ川の高巻きで体力を大きく消耗した。

ペース配分に注意が必要だ。

旭岳方面

旭岳方面

  

山頂は文字通り360度の展望だが、特に旭岳から十勝連峰方面の見晴らしが良かった。

中央に旭岳、その左に北鎮岳、左端に尖って見えるのは愛別岳、右側の三角形は白雲岳である。

  

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十勝連峰とトムラウシ山

十勝連峰とトムラウシ山

  

右に目を移すと十勝連峰とトムラウシ山もよく見える。

十勝連峰は手前に富良野岳と十勝岳が重なって見え、十勝岳の左に美瑛岳とオプタテシケ山が見える。

  

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ポントナシベツ岳と夕張岳

ポントナシベツ岳と夕張岳

  

すぐ南隣のポントナシベツ岳は稜線がつながっているが独立峰的な感じがある。

奥の夕張岳もよく見えている。

山頂の右下に釣鐘岩、中央にガマ岩、右に前岳が見えている。

夕張岳からこちら側を見ると

  

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本谷を見下ろす

本谷を見下ろす

  

ユーフレ川上流部にはまだ雪渓が残っている。

ここを歩いて頂上直下に出るコースもある。

雲峰山と屏風岩を見下ろす

雲峰山と屏風岩を見下ろす

  

東側に雲峰山と屏風岩が見える。

これから下る新道コースの登山道が雲峰山(1570m)のピークを通っているのがわかる。

ミヤマキンバイ

ミヤマキンバイ

  

芦別岳新道コースの山頂直下の下り急斜面にも高山植物が多い。

ミヤマキンバイは高山の湿地や礫地などに生える多年草。

キンポウゲ科のミヤマキンポウゲに似ているが、こちらはバラ科。

草丈が10〜20cmと低く、葉が3小葉に分かれている。

また花弁の先がややへこんでいる。

  

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チングルマ

チングルマ

  

ミヤマキンバイのすぐ近くで同じバラ科のチングルマも最盛期だった。

チングルマもミヤマキンバイと同様に高山の湿地や礫地などに生えるが草状の落葉小低木。

  

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ハクサンチドリ

ハクサンチドリ

  

少し降りた草地の中にハクサンチドリが咲いていた。

ハクサンチドリはラン科の多年草で、低地から高山の湿った草地に生える。

  

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ウコンウツギ

ウコンウツギ

  

芦別岳東斜面にはウコンウツギも多い。

ウコンウツギは亜高山から高山の尾根や斜面に生える落葉低木。

  

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カラマツソウ

カラマツソウ

  

カラマツソウも多数見られた。

木のようにも見えるが、低地から亜高山に生育するキンポウゲ科の多年草。

  

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開花始めのカラマツソウ

開花始めのカラマツソウ

  

一見何の花かすぐにはわからないが、よく見るとカラマツソウだ。

  

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オオバキスミレ

オオバキスミレ

  

オオバキスミレは山地の明るい林内などに咲く多年草。

  

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キレットへの稜線

キレットへの稜線

  

雲峰山とのコルから北尾根を望む。

1579mピークから深いコルを介してキレットへと続く稜線が見える。

  

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夫婦岩

夫婦岩

  

右側に目を移すと夫婦岩が見える。

左の尾根上に見える三角の山は中天狗、夫婦岩の右後ろが御茶々岳でその後方が布部岳である。

  

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ミヤマオダマキ

ミヤマオダマキ

  

雲峰山とのコルでミヤマオダマキを見つけた。

花弁が下向きで後方が距となって巻いているのが特徴。

  

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チシマフウロ

チシマフウロ

  

少し歩いてチシマフウロ一輪。

北尾根でも見かけたがまだ開花前が多い。

  

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北尾根

北尾根

  

雲峰山に到着。

ここから北尾根が一望できる。

  

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北尾根コルの向こうに中岳

北尾根コルの向こうに中岳

  

1579mピークとキレットの間のコルから通称中岳が見える。

標高1500mほどあるが地図に名前は載っていない。

  

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雲峰山から山頂を見上げる

雲峰山から山頂を見上げる

  

雲峰山から山頂までは標高差150m余りあり、新道コースの登りでは一番きついところである。

登山道がジグザグに斜面に刻まれているのが見える。

  

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コケモモ

コケモモ

  

雲峰山ピークの周り全面にコケモモが見られた。

コケモモは亜高山から高山の岩礫地などに生育する常緑の小低木。

  

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半面山

半面山

  

雲峰山を下って平坦地を通りなだらかな山頂の半面山に着く。

地図には標高1397mの記載がある。

ここは山頂部だけ地面が出ていて見晴らしもまあまあだ。

この後は尾根上の登山道をほぼ下るだけだ。

対岸の夫婦岩

対岸の夫婦岩

  

尾根上の登山道からは左手の樹間に北尾根が見える。

夫婦岩がこちらよりも高く見える位置まで降りた。

  

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鶯谷

鶯谷

  

細い尾根を過ぎたあたりで木に鶯谷の看板がかかっている。

地図の標高1107m地点の近くだ。

看板には覚太郎コースの矢印があり、別の尾根を下ってユーフレ小屋に向かう。

エゾイブキトラノオ

エゾイブキトラノオ

  

鶯谷を少し過ぎたところで開花し始めのエゾイブキトラノオを見た。

エゾイブキトラノオはタデ科の多年草で海岸や山地の草原に生育する。

  

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見晴台

見晴台

  

鶯谷からの下りはほとんどが樹林の中の尾根道だが、一か所見通しの利く場所がある。

見晴台の看板があり、登山口まであと2.7kmとある。


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