ポロピナイコース

標高差1010m 歩行距離8.5km

2016年6月30日 天候 快晴

登り
時間 行程 所要時間 累計時間
6時00分 登山口発
7時30分 見晴台(7合目)着 1時間30分 1時間30分
7時40分 見晴台(7合目)発
8時00分 第2見晴台(8合目)着 0時間20分 1時間50分
8時10分 第2見晴台(8合目)発
8時40分 恵庭岳山頂着 0時間30分 2時間20分
下り
時間 行程 所要時間 累計時間
9時40分 恵庭岳山頂発
10時00分 第2見晴台(8合目)着 0時間20分 0時間20分
10時00分 第2見晴台(8合目)発
10時20分 見晴台(7合目)着 0時間20分 0時間40分
10時20分 見晴台(7合目)発
11時40分 登山口着 1時間20分 2時間00分

恵庭岳登山口の看板

恵庭岳登山口の看板

  

札幌の自宅を5時に出発。

道道453号を支笏湖に向かい、丸駒橋を過ぎたところに看板がある。

6時少し前に着いた。

駐車場

駐車場

  

駐車場は2年前の洪水のあと整備された。

10台以上とめられるスペースがある。

入山届

入山届

  

駐車場横の作業道を100mほど行くと入山届の記帳箱がある。

ここで標高310mほどだ。

土石流対策

土石流対策

  

作業道をそのまま進むと土石流対策の堰のような施設がある。

洪水のあと登山口付近の様子は大きく変わった。

涸れ沢に入る

涸れ沢に入る

  

土石流対策施設を過ぎると登山道らしくなる。

函状の涸れ沢に入る。

鬱蒼とした草木の中を行く

鬱蒼とした草木の中を行く

  

涸れ沢だが草木も多い。

登山道ははっきりしているので迷うことはなさそうだ。

樹林に入る

樹林に入る

  

歩き始めて15分ほどで周りは樹林に変わる。

見通しが利くようになり幾分安心感がある。

尾根への取り付き

尾根への取り付き

  

平坦な樹林帯から急斜面に変わり本格的な登りに入る。

斜めに尾根に取り付く。

岩場にロープ

岩場にロープ

  

すぐに急な岩場が現れる。

2〜3mほどの登りだがロープがあると助かる。

倒木が多い

倒木が多い

  

2年前の大雨の影響で倒木が多い。

いたるところで登山道を塞いでいる。

GPSの軌跡を見てもわかるように従来の登山道とは違うところを何か所か歩いている。

明瞭な踏み跡が他にもあって迷う危険がある。

6合目に到着

6合目に到着

  

尾根の傾斜は徐々にきつくなってくる。

ときどき樹間から湖面が見える。

大木に6合目の標識が括り付けられている。

標高870mで標高差では半分以上来たことになる。

登り専用

登り専用

  

6合目から10分ほどで登り専用の標識がある。

急斜面が終わるまでロープが設置されている。

標高差で50m近く続く。

急斜面の終盤

急斜面の終盤

  

終盤に近づくにつれて斜度は更にきつくなる。

最後の部分はロープなしで登るのは厳しい。

さすがにこの急斜面では登りと下りが同じ斜面を通過・交差するのは難しいだろう。

前方に岩場が現れる

前方に岩場が現れる

  

急斜面を登り切るとやや傾斜が緩くなり、前方に岩場が見えてくる。

この上部が7合目の見晴台だ。

7合目の見晴台

7合目の見晴台

  

岩場の上部は大きな岩がむき出しになっている。

名前のとおりで山頂岩塔部や支笏湖側の見晴らしが良い。

山頂岩塔部

山頂岩塔部

  

岩場に出ると左前方上部に山頂の岩塔部が見える。

岩塔下部からは噴煙が上がっており、硫黄のにおいがする。

  

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岩塔部を拡大

山頂岩塔部を拡大

  

望遠で岩塔部を拡大撮影。

正面からは山頂に登れそうにない。

  

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支笏湖

支笏湖

  

見晴台から支笏湖の左半分が良く見える。

対岸に温泉街とモーラップキャンプ場がある。

  

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野鳥の森とモーラップ山

野鳥の森とモーラップ山

  

左の三角形の山には山頂近くまで遊歩道がついていて野鳥の森と呼ばれている。

右側の丸い山はモーラップ山でその右裾の湖岸にキャンプ場がある。

イチャンコッペ山

イチャンコッペ山

  

イチャンコッペ山は支笏湖の北側にある。

道道453号を少し札幌側に戻るとヘアピンカーブがあり、そこに登山口がある。

  

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7合目の標識

7合目の標識

  

見晴台の上部に7合目の標識があり、そこから8合目に向かう。

注意喚起の看板

注意喚起の看板

  

7合目の標識のすぐ下に注意喚起の看板が置いてある。

内容は「この先は、第2見晴台までの登山となっています。この先は、さらに険しいルートです。無理無謀な登山はやめましょう。」とある。

マイヅルソウ

マイヅルソウ

  

今年は登山道周辺の花が少ない感じがする。

目に入るのはマイヅルソウくらいだ。

  

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第2見晴台

第2見晴台

  

8合目の第2見晴台に到着。

ここから先は一応入山が規制されており、暫定的に山頂標識がある。

支笏湖

支笏湖

  

7合目の見晴台とほぼ同じアングルで撮影。

写真には入っていないが、風不死岳や樽前山が稜線の右上に見える。

  

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山頂岩塔部

山頂岩塔部

  

山頂岩塔部は8合目から見るとすぐそこにある感じだ。

落石の危険が宣伝されているが、山頂岩塔部の形はあまり変わっていないように感じる。

  

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山頂岩塔部をさらに拡大

山頂岩塔部をさらに拡大

  

山頂岩塔部をさらに拡大撮影。

右側の亀裂がはっきりと見える。

  

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再度、注意喚起の看板

再度、注意喚起の看板

  

山頂に向かう登山道前にトラロープが張ってあり、その手前に注意喚起の看板が置いてある。

内容は「これより先には入らないようにしてください。(崩落危険性大)」と書かれている。

ロープは容易にくぐることができる。

今回は途中の落石状況や最後の登りの部分を確認するために先に進んだ。

巻き道を行く

巻き道を行く

  

ロープをくぐって分岐から左に尾根を登ってすぐに鎖場のはずだがよくわからない。

そのため分岐まで引き返して尾根から右下に降りて巻き道を進む。

少し行くと樹間に山頂岩塔部が見えてくる。

岩塔とオコタンぺ湖

岩塔とオコタンぺ湖

  

さらに進むと右前方に岩塔が見えてくる。

名前が付いていても良さそうな目立つ岩だ。

岩が真横になる頃には眼下に緑のオコタンぺ湖が見える。

この景色を見るだけでもロープを超える価値がある。

  

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垂直な岩場

垂直な岩場

  

急な岩場の横を進む。

見上げるとほぼ垂直な断崖だ。

エゾノイワハタザオ

エゾノイワハタザオ

  

これまで花はあまり見られなかったが岩場の下に白い小さな花が群生していた。

エゾノイワハタザオのようだ。

  

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急な岩登り

急な岩登り

  

山頂までの急な岩登りが始まる。

ルートを考えながら三点支持を基本に慎重に登れば危険というほどでもない。

沢状の少し凹んだ岩場が10mほど続く。

岩場にイワヒゲ

岩場にイワヒゲ

  

岩登りの途中で岩に張り付くようにイワヒゲが咲いていた。

途中でカメラを出せるくらいの登りである。

  

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踊り場に出る

踊り場に出る

  

沢状の急な岩場を登り切ると踊り場に出る。

ここからの眺めは非常に良い。

また、山頂に比べ風も防げるので休憩にも使える。

最後の登りは斜面の左側でロープが設けられている。

斜面にロープ

斜面にロープ

  

左斜面に近づくとロープが斜めにかけられているのがわかる。

数mほどだがスリル感たっぷりだ。

上部の岩がオーバーハング状に

上部の岩がオーバーハング状に

  

さらにロープの下まで行くと上部の岩がオーバーハング状にせり出ているように感じられる。

手元や足場に注意しながらロープの元まで進む。

絶壁をへつる

絶壁をへつる

  

最後は絶壁をへつるように山頂に出る。

ここが一番怖い。

岩は脆いのでロープを頼った方がよい。

山頂部に出た

山頂部に出た

  

ようやく山頂部に出て安心した。

ロープは比較的新しく取り付けもしっかりしているように見えた。

山頂部は意外に広い

山頂部は意外に広い

  

岩塔部を南側に回り込むようにして登頂したことになる。

山頂部は意外に広く感じられる。

側面は垂直にキレ落ちているの直下を見ることができない。

北側の岩の上が山頂になる。

山頂標識

山頂標識

  

亀裂があったので恐る恐る岩の上に出ると山頂標識があった。

支笏湖の対岸に風不死岳と樽前山

支笏湖の対岸に風不死岳と樽前山

  

支笏湖の対岸に風不死岳と樽前山が見える。

湖面は穏やかで鏡面のようだ。

  

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風不死岳と樽前山

風不死岳と樽前山

  

風不死岳と樽前山をズーミング。

風不死岳の左奥に樽前の山頂、右奥に溶岩ドームが見える。

  

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西側眼下にオコタンぺ湖

西側眼下にオコタンぺ湖

  

西側の眼下にはオコタンぺ湖の緑色の湖面が鮮やかだ。

湖面のすぐ上に見えるのは小漁岳、その左奥には羊蹄山と尻別岳が見える。

  

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オコタンぺ湖

オコタンぺ湖

  

オコタンぺ湖を少しズーミング。

神秘的な姿は昔と変わらない。

  

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羊蹄山

羊蹄山

  

羊蹄山もはっきりと見える。

  

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尻別岳

尻別岳

  

羊蹄山の左の尻別岳もよく見えている。

  

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小漁岳

小漁岳

  

オコタンぺ湖の上に見える小漁岳はなかなか堂々としている。

向かって左のピークが山頂だ。

  

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漁岳の奥に無意根山

漁岳の奥に無意根山

  

漁岳の奥には無意根山のなだらかな山頂部が見える。

  

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余市岳

余市岳

  

無意根山の右隣りに見える饅頭のような形の山は余市岳である。

  

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空沼岳

空沼岳

  

北側に目を向けると空沼岳が見える。

恵庭岳から見ると特徴の無い形で分かりずらい。

奥に少し頭がのぞいているのは烏帽子岳である。

  

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札幌岳

札幌岳

  

空沼岳の左には札幌岳が見える。

札幌岳もこちらから見ると分かりずらい。

  

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徳舜瞥山とホロホロ山

徳舜瞥山とホロホロ山

  

南西方向には徳舜瞥山とホロホロ山が見える。

ホロホロ山の左稜線の奥にオロフレ山の山頂が少しだけ見えている。

  

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札幌市街地方面

札幌市街地方面

  

札幌市街地中心部は真北に直線距離で25kmほどになる。

左に見える山は藻岩山だ。

夕張岳がかすかに望まれる

夕張岳がかすかに望まれる

  

地平線はどの方向も雲海が広がりあまりはっきり見えないが、北東方向に夕張岳がかすかに見えている。

  

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丸駒温泉

丸駒温泉

  

再び湖のまわりに目を向けると、眼下には丸駒温泉旅館の屋根が見える。

湖面にボートの航跡

湖面にボートの航跡

  

丸駒温泉の沖をボートが南に向かって進んでいる。

航跡が鮮やかに見える。

ポロピナイの沢筋

ポロピナイの沢筋

  

登山口の方向を見下ろすとポロピナイの沢筋が土石流跡のように見える。

支笏湖温泉

支笏湖温泉

  

湖の対岸方向に支笏湖温泉がある。

紋別岳

紋別岳

  

支笏湖温泉の左側に紋別岳が湖岸を形成する外輪山のように見える。

  

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イチャンコッペ山

イチャンコッペ山

  

紋別岳の隣にイチャンコッペ山が続く。

イチャンコッペ山の姿は札幌方面から見てもよく分かる。

  

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見晴台を見下ろす

見晴台を見下ろす

  

山頂から登りルートの途中にある第2見晴台や見晴台が見渡せる。

その下にポロピナイの沢も見えている。

沢向こうの稜線の上がイチャンコッペ山だ。

  

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山頂岩塊とオコタンぺ湖

山頂岩塊とオコタンぺ湖

  

山頂の岩塊越しにオコタンぺ湖を見る。

  

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山頂岩塊のイワヒゲ

山頂岩塊のイワヒゲ

  

上の山頂岩塊の鉛直な側面にも群生するイワヒゲ。

  

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オコタンぺ湖

オコタンぺ湖

  

オコタンぺ湖を視野角いっぱいにズーミング。

  

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沢状の急な岩場を下る

沢状の急な岩場を下る

  

山頂直下の踊り場でしばらく休んだ後下山開始。

写真では分かりずらいが沢状の急な岩場はかなり深い。

垂直の壁

垂直の壁

  

急な岩場の後は垂直の壁を右手に岩塔部を巻く。

新しい落石は無いようだが、何となく気持ちが悪い。

ミネヤナギ

ミネヤナギ

  

7合目の見晴台まで下りてきた。

登りのときには気づかなかったが、岩場のまわりを這うようにミネヤナギが取り囲んでいた。

これは子房のふくらんだ雌株だ。

  

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クロウスゴ

クロウスゴ

  

同じく7合目でクロウスゴの花が見られた。

花期は6〜7月だが、黒い実を見ることのほうが多い。

  

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マルバシモツケ

マルバシモツケ

  

マルバシモツケもそろそろ咲きそうだ。

  

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下り専用

下り専用

  

7合目から少し下ったところに木に「下り専用」の看板が掛けられており、矢印の方向に進む。

急な下り坂にロープ

急な下り坂にロープ

  

急な下り坂にロープが掛けられている。

登りと同様にロープがないと下るのはたいへんだ。

ロープを頼りに50mほどの急坂を一気に下る。

急坂を過ぎた後は道が判然としない個所もあるので、入り込まないよう注意が必要だ。

倒木が多数

倒木が多数

  

いたるところで倒木が多数みられる。

ポロピナイの広い沢地に到着

ポロピナイの広い沢地に到着

  

尾根からポロピナイの広い沢地に下りる。

ここを勢いで真っすぐ歩いていくと地理院地図の古い登山道を行くことになる。

現在は、ここを赤テープのある方向にほぼ直角に左折するルートが正しい。

涸れ沢の入口に出る

涸れ沢の入口に出る

  

尾根を下りて15分ほどで涸れ沢の入口に出る。

登山口まであと10分ほどだ。


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