銀泉台〜赤岳〜白雲岳〜北海岳

2009年9月17日 天候 快晴→晴

銀泉台〜北海岳
時間 行程 所要時間 累計時間
6時40分 銀泉台発
8時20分 赤岳着 1時間40分 1時間40分
8時20分 赤岳発
9時05分 白雲岳着 0時間45分 2時間25分
9時30分 白雲岳発
10時30分 北海岳着 1時間00分 3時間25分
北海岳〜銀泉台
時間 行程 所要時間 累計時間
10時55分 北海岳発
 
11時55分 赤岳着 1時間00分 1時間00分
11時55分 赤岳発
 
13時20分 銀泉台着 1時間25分 2時間25分

銀泉台バス降車場所から

銀泉台バス降車場所から

  

銀泉台行きバス乗り場の駐車場で車中泊し,朝6時にバスに乗車し,6時30分ころには銀泉台の駐車場に到着した。

バス料金は400円で,別に駐車場維持清掃協力金として200円かかる。

前夜は満天の星だったが,当日も空は快晴で,雲海に浮かぶ石狩連峰やニペソツ山,ウペペサンケ山が良く見える。

  

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銀泉台登山事務所まで車道を進む

銀泉台登山事務所まで車道を進む

  

バス降車場所から銀泉台登山事務所まで車道を少し歩く。

以前は宿泊できる銀泉台ヒュッテがあったが今は営業していない。

その隣が登山事務所でここで入山届の記帳をする。

  

登山口付近の紅葉

登山口付近の紅葉

  

登山口を少し行くと急斜面の側面を歩くようになり,行く先に真っ盛りの紅葉が見事に見えた。

登山道は写真の斜面の一番上の極を通っており,周辺は第一花園と呼ばれている。

斜面の真ん中付近で直登ぎみに登り,灌木の林を通ってやや平坦な第二花園に出る。

  

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紅葉越しの北大雪

紅葉越しの北大雪

  

紅葉越しに北大雪の山々が見える。

左の山頂が鋭い山はニセイカウシュッペ山(標高1879.1m),その右隣の尖がった山には名前が無い。その右側標高1811mの山は比麻奈山,その右側の平坦な山は平山である。

  

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第一花園

第一花園

  

第一花園に到着

急斜面トラバースの途中にある。

秋なので花は見られないが,夏にはたくさんの花が咲く。

ここを登り切ると台地に出る。

  

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第二花園

第一花園

  

第二花園は第一花園から灌木帯の急斜面を登って台地に出るとすぐである。

台地に出ると岩まじりの緩斜面になる。

ここも今は花は無い。

  

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奥の平の看板

奥の平の看板

  

第二花園から少し行くと奥の平の看板がある。

奥の平は国土地理院の地図ではコマクサ平からさらに進んで第三雪渓手前の右手の平坦地を示しており,この辺りはまだ第二花園の一部のようだ。

ここからは北大雪や東側の見晴が良い。

その先の斜面を巻くように進んで登り切るとまた平坦地になり,大雪側の見通しが利くようになる。

  

コマクサ平の手前から

コマクサ平の手前から

  

コマクサ平の手前から平坦地の向こうに登山道の杭が見え,その奥に第三雪渓の頭の部分が見えている。

目指す赤岳の頂上はその右上の方向で,写真の中央付近だが分かりずらいと思う。

右側には烏帽子岳がなんとなくそれとわかる姿で見える。

この辺りはハイマツの緑が濃く感じられた。

  

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コマクサ平の看板

コマクサ平の看板

  

岩混じりの登山道を少し進むと,大きな岩があり,その陰に立派なコマクサ平の看板がある。

季節の関係でコマクサはまったく見られない。

  

神の田圃

神の田圃

  

コマクサ平の看板を過ぎてすぐに沼が現れる。

神の田圃と呼ばれている。

窪地に水が溜まったような感じだが,いつ行っても同じような形・水位である。

  

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第三雪渓

第三雪渓

  

コマクサ平を過ぎて沢の源頭部に向けてやや下り,その前方に雪渓が見えてくる。

第三雪渓と呼ばれ,この季節まで雪が残っている。

紅葉の赤とハイマツの緑のコントラストが良く,そこにやや薄汚れた感じの雪がアクセントを加えている。

登山道が雪渓の左横に見えておりかなりの急坂である。

  

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第四雪渓上部から東平

第四雪渓上部から東平

  

第三雪渓を登り切ると東平と呼ばれる広い平坦地があり,その先に第四雪渓がある。

第四雪渓といっても斜面手前にわずかに残っているだけである。

写真は第四雪渓の途中まで登って東平方面を振り返ったもの。

東平の向こうにコマクサ平が見え,遠方には左に屏風岳,中央に雲に隠れた武利岳,右に武華山が見える。

  

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ニセイカウシュッペ山

ニセイカウシュッペ山

  

同じく第四雪渓上部からハイマツ越しにニセイカウシュッペ山を望む。

険しく複雑な稜線が良く見える。

手前はコマクサ平上部の標高約2000mの平坦地である。

  

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北鎮岳と凌雲岳

北鎮岳と凌雲岳

  

第四雪渓を登り切ると砂礫と岩のなだらかな平坦な地形となり,周辺の視界が大きく開ける。

進行方向右手に北鎮岳と凌雲岳が顔を出している。

  

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赤岳頂上

赤岳頂上

  

なだらかな平坦地の先に大きな岩があり,そこに赤岳の頂上標識が立てられている。

国土地理院の地図では山頂は北東方向に200mほど行った地点にある。

  

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赤岳と白雲岳の間に旭岳

赤岳と白雲岳の間に旭岳

  

赤岳頂上の岩と白雲岳の間に旭岳が見えている。

手前の平坦な部分は地図には五色岳とある。

その手前は沢が大きく切り込まれている。

登山道はここで左方向に鋭角に曲がる。

  

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白雲岳

白雲岳

  

正面の黒っぽい山は白雲岳。

大きく切り込まれた雄滝の沢の源流部が白雲岳の下まで続いている。

白雲岳へは左の大きな山塊(小泉岳)を登って行く。

  

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北海岳

北海岳

  

赤岳山頂から北海岳方向を見る。

北海岳はお鉢を囲む山のひとつで,あまり目立たない山である。

写真中央のなだらかな山が北海岳である。

  

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白雲岳

白雲岳

  

緑岳への分岐から見た白雲岳。

頂上は黒く見える岩山の奥の方にある。

手前は小泉岳であるが頂上がどこにあるかはっきりしない平坦な山である。

  

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白雲岳

白雲岳

  

正面は白雲岳

白雲岳への最後の登りの部分が見える。

どこからでも行けそうな感じだが,ルートを間違えるとけっこう厳しい状況もある。

  

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白雲岳山頂

白雲岳山頂

  

白雲岳山頂標識には標高2229mとあるが,国土地理院の地図には2230mと表示されている。

標識の向こうには北鎮岳があり,ちょうど頂上部分が隠れている。

左側には比布岳と安足間岳が見えている。

  

白雲平

白雲平

  

白雲岳山頂から登ってきた方向を振り返ると南側が広大なグランドのように見える。

この頂上直下の平原は白雲平と呼ばれている。

登山道はその端に見える。

  

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旭岳と沢筋の雪模様

旭岳と沢筋の雪模様

  

白雲岳山頂から北西側を見ると,一番が高く見える山が旭岳(標高2290.9m),その手前が後旭岳(標高2216m),その右側に見える山頂がギザギザの山は熊ヶ岳(標高2210m),さらに右の平坦な山間宮岳(標高2186m)と続く。

沢筋の雪は最近降ったもの。

  

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右側に目を向けると

右側の目を向けると

  

右側に目を向けるとお鉢の向こうに左から順に安足間岳(標高2194m),比布岳(標高2197m),北鎮岳(標高2244m:北海道第二の高峰)が見える。

北海岳は北鎮岳の手前になだらかな山容を見せている。

  

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湿原と小旭岳

湿原と小旭岳

  

手前にユセツ沢川の沢筋と多数の湖沼が見え,その先に小旭岳の円錐形の山頂が見える。

湿原周辺も紅葉の赤とハイマツの緑のコントラストが美しい。

  

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雲間にトムラウシ山

雲間にトムラウシ山

  

南側には高根ヶの向こうにトムラウシ山が雲間に見えている。

左側の断崖絶壁は忠別岳である。

断崖絶壁の右側の小高い丘状の山は凡忠別岳と言う。

  

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旭岳をズームアップ

旭岳をズームアップ

  

旭岳をズームアップ。

春や初夏と違って沢筋に紅葉の赤が混ざっており,複雑な模様を描き出している。

  

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北海岳への登山道

北海岳への登山道

  

白雲岳から北海岳まではアップダウンの少ない歩きやすい登山道であり,なだらかな尾根に道がついているのが良く分かる。。

奥には北鎮岳が見えており,頂上までの稜線がお鉢の一部になっている。

  

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白雲岳山腹にシマリス

白雲岳山腹にシマリス

  

白雲岳下山途中で枯れた草木の中にシマリス発見。

しばらく写真撮影につきあってもらった。

  

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白雲分岐

白雲分岐

  

白雲分岐は4方向に分かれている。

まっすぐ進むと赤岳方面へ戻るルート。

右に行くと白雲岳避難小屋を経由して忠別岳へ向かうルート。

左に折れると今回向かう北海岳方面である。

  

白雲の裾をまわって

白雲の裾をまわって

  

白雲分岐を左折し,雄滝の沢の源頭部へ下り,白雲岳の裾の部分を横切って北海岳方面へ向かう。

雄滝の沢の源頭部付近にはかなり大きな雪渓が残っている。

  

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新雪と枯れたチングルマ

新雪と枯れたチングルマ

  

北海岳に向かう登山道には比較的新しい雪が残っていた。

周りは一面に枯れたチングルマが見られる。

  

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モザイク状の砂礫地から烏帽子岳

モザイク状の砂礫地から烏帽子岳

  

新雪の登山道を少し進むと平坦な丘状の砂礫地になる。

この辺りにはモザイク状の植生がよく見られる。

雲ノ平や間宮岳付近の平坦地にも同じような植生が見られる。

その砂礫地の向こうにまだら模様の烏帽子岳が見える。

  

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北海岳山頂標識

北海岳山頂標識

  

枯れたチングルマの群落とモザイク状の植生を過ぎて,最後の標高差100mほどを登って北海岳山頂に到着する。

山頂からはお鉢とその周囲の状況が良く分かる。

山頂標識とその向こうには左から凌雲岳,桂月岳,黒岳が見える。

  

お鉢の対岸に凌雲岳

お鉢の対岸に凌雲岳

  

少し前へ進んでお鉢の全景と凌雲・桂月・黒岳を望む。

お鉢の中にも意外と緑がある。

桂月岳と黒岳は雲に隠れて良く見えない。

  

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北海岳山頂から間宮岳方面

北海岳山頂から間宮岳方面

  

北海岳山頂から間宮岳方面を望む。

その向こうには一部雲に隠れた旭岳と後旭岳が見える。

  

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白雲岳の黒い山肌

白雲岳の黒い山肌

  

今回は時間の関係で北海岳を最終目的地とし,お鉢を一望してピストンで銀泉台へ戻るコースとした。

北海岳を南東方向に下り,北海平から見た白雲岳は,若干逆光の影響もあり黒い山肌を見せている。

  

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チングルマとエゾツガザクラ

チングルマとエゾツガザクラ

  

9月中旬過ぎにもかかわらずチングルマとエゾツガザクラが咲いていた。

場所は白雲岳直下の雪渓の北端にある南向き斜面で,まだつぼみ状のものも見られた。

雪渓が遅くまで残っていて徐々に融けだしたために外に出てくるのが少し遅くなったのかもしれない。

  

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白雲岳直下の雪渓

白雲岳直下の雪渓

  

花を後にその雪渓を渡る。

この雪渓は夏でもかなりの大きさがあり,たぶん降雪期前の今頃が最も小さいのだと思われる。

雪渓を越えて東側に向かい,なだらかな斜面を少し登ると広い尾根上に出て白雲分岐に至る。

そこを左に折れて赤岳方面へ戻る。

  

第三雪渓下からコマクサ平方面を望む

第三雪渓下からコマクサ平方面を望む

  

小泉岳分岐と赤岳頂上を通過し,第三雪渓辺りからの紅葉は見事であったが,陽光の差し込む方向が違うためか登りの時に見た感じとはだいぶ違って見えた。

写真はややくすんだ感じだが,肉眼では紅葉の赤い色がもっと鮮やかに見えた。

  

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登山道の右側に第三雪渓

登山道の右側に第三雪渓

  

第三雪渓を下りきったところで振り返ると,登山道の右側に小さくなった第三雪渓が見えている。

この雪渓はホロカイシカリ川の源頭部にあたる。

  

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ミヤマサワアザミ

ミヤマサワアザミ

  

第三雪渓下の沢付近にはミヤマサワアザミが咲いていた。

高山の沢に咲くことからこの名前がついている。

  

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ウラシマツツジの紅葉

ウラシマツツジの紅葉

  

第三雪渓下からコマクサ平辺りまではウラシマツツジが多く見られ真っ赤に紅葉していた。

この辺りのウラシマツツジはほかに比べて若干小ぶりに感じられた。

  

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第一花園辺りの紅葉

第一花園辺りの紅葉

  

第一花園周辺の木々は紅葉真っ盛りであった。

下山時は登りのときに比べ余裕で紅葉を楽しむことができた。

  

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第一花園から林道方向を見る

第一花園から林道方向を見る

  

林道周辺の針葉樹の緑と広葉樹の紅葉のコントラストが良い。

ところどころに枯れた木も見えアクセントになっている。

  

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登山口付近からの紅葉

登山口付近からの紅葉

  

第一花園を過ぎて下山の最終段階まで来て今下りてきた方向を見る。

陽も陰ってきて靄も出てきたが,笹などの緑の中にぽつぽつと紅葉があり美しい。

左上に石がころがっているように見えるが,その上辺りが第一花園である。

  

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