新見峠コース

標高差485m、歩行距離7.6km

2013年8月3日 天候 曇のち晴

登り
時間 行程 所要時間 累計時間
10時05分 登山口発
10時45分 前目国内岳着 0時間40分 0時間40分
10時45分 前目国内岳発
12時00分 目国内岳着 1時間15分 1時間55分
下り
時間 行程 所要時間 累計時間
12時40分 目国内岳発
13時55分 前目国内岳着 1時間15分 1時間15分
13時55分 前目国内岳発
14時30分 登山口着 0時間35分 1時間50分

新見峠駐車場横の登山口

新見峠駐車場横の登山口

  

新見峠の駐車場のすぐ下に目国内岳登山口がある。

入林届出箱で記帳して入山する。

しばらくは深い笹の中を歩くので見通しは悪いが、登山道の周りには意外に花は多い。

また、ここの笹は太いものが多く春先にタケノコ採りでにぎわう。

コウリンタンポポ?

コウリンタンポポ?

  

コウリンタンポポのように見えるが、帰化植物なのでこんな山奥まで広がるだろうか?

  

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ハイオトギリ

ハイオトギリ

  

登り始めはハイオトギリが多く見られた。

長い雄しべが目立つ。

  

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ハナニガナ

ハナニガナ

  

登山道周りにはハナニガナも多い。

草丈は40〜70cm程度で花弁は7〜12枚である。

  

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前目国内岳に到着

前目国内岳に到着

  

40分ほどで前目国内岳に到着した。

標高は980mある。

天気が良ければ正面に目国内岳が見える。

ノリウツギ

ノリウツギ

  

前目国内岳から先はコルに向かって若干の下りになる。

ガスで周りの様子は良く分からない。

登山道脇には樹高の低いノリウツギが見られた。

  

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オオアマドコロの実

オオアマドコロの実

  

オオアマドコロの実のようだがホウチャクソウにも似ている。

確かホウチャクソウは枝分かれがあったと思うがこれにはない。

このあと実は黒く塾す。

  

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サンカヨウの実

サンカヨウの実

  

目国内岳は全般に植物の成長が早いようだ。

サンカヨウの実も既に完熟していた。

濃い青紫色で白い粉を帯びたような実をつけ甘酸っぱい味がする。

  

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ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマアキノキリンソウ

  

ミヤマアキノキリンソウは今がちょうど盛りの感じだ。

少し草丈が高いことからアキノキリンソウかもしれないが。

  

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ホソバトウキ

ホソバトウキ

  

ホソバトウキでないかと思う。

シシウドの仲間で北海道の固有種らしい。

  

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目国内岳への登り

目国内岳への登り

  

コルから目国内岳への最後の登りに入ったが、向かう方向はまだガスがかかっている。

前方の小高い丘を越えると目国内岳が見えてくるはずだが。

ヤマハハコ

ヤマハハコ

  

ヤマハハコは多くの山で見られる。

白く見える花弁のような部分は総苞片で中に黄色い花がある。

  

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正面に目国内岳

正面に目国内岳

  

正面に目国内岳の山裾が見えてきた。

徐々にガスが上がってきている。

エンレイソウの実

エンレイソウの実

  

エンレイソウが青い実をつけていた。

意外と大きい実だ。

食べられるらしい。

  

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シロバナニガナ

シロバナニガナ

  

シロバナニガナもまだ枯れずに残っていた。

ハナニガナは同じ仲間でシロバナニガナの花が黄色いものをいう。

  

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岩の門

岩の門

  

コルから標高差100mほど登ったところに岩の門の標識がある。

大きな岩が二つ並んでいて登山道がその間を通っている。

エゾアジサイ

エゾアジサイ

  

エゾアジサイが岩の間に透き通るような水色の花を咲かせていた。

この花弁のように見えるのは飾り花で雄しべや雌しべはない。

  

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ゴゼンタチバナの実

ゴゼンタチバナの実

  

実だけでは何の実か良く分からないが、葉の形を見るとゴゼンタチバナであることが分かる。

この実は食べられるそうだがおいしくはないようだ。

ゴゼンタチバナは葉が6枚のものと4枚のものがあるが、花が咲くのは6枚のものだけで、したがって実が生るのも6枚のものだけである。

  

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エゾオヤマノリンドウ

エゾオヤマノリンドウ

  

エゾオヤマノリンドウも少しだが見られた。

山に秋を告げる花だが割と早い時期にも見られる。

目国内岳は全般に植物の成長が早いようだから、相対的には妥当な開花と言えるだろう。

開花と言っても花が開いた状態は見たことが無い。

  

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ミヤマホツツジ

ミヤマホツツジ

  

ミヤマホツツジは高山に生える落葉低木で、花弁が反り返り雌しべも大きく上に曲がる。

小さく目立たない花で枝も細い。

ここのミヤマホツツジはやや紅花タイプで、枝も少し赤みがかっている。

  

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八合目

八合目

  

板に八合目と書かれた標識がハイマツの幹に縛られていた。

既に標高1100mほどで頂上は近い。

チシマフウロ

チシマフウロ

  

チシマフウロは高山の草地や砂礫地などに生える多年草。

この花は少し白っぽい。

花弁が散ってしまったものも見える。

萼や葉枝に毛がある。

  

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エゾカンゾウ

エゾカンゾウ

  

エゾカンゾウは湿原、山地や海岸の草原に生え、エゾゼンテイカまたはニッコウキスゲともいう。

登山道の周辺には疎らに見られた。

枯れかかっているものが多かった。

  

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シラネアオイの実

シラネアオイの実

  

シラネアオイの実はなかなか花からは想像がつかない。

2個の四角形が並んだような形をしている。

  

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九合目

九合目

  

少し前に八合目を過ぎたばかりだが10分ほどで九合目の標識がある。

距離300m弱で標高差にして60m程度しかない。

山頂部の岩

山頂部の岩

  

九合目を過ぎると山頂部の岩が見えてくる。

手前に見えている岩は山頂ではなく、奥にもうひとつ岩塊がある。

ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナ

  

標高1000mほどの地点では実を付けたゴゼンタチバナが見られたが頂上直下ではまだ花が咲いていた。

葉は少し傷んでいたが花はまだしっかりしている。

  

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ひとつ目の岩の塊

ひとつ目の岩の塊

  

いくつかの岩を越えてひとつ目の岩塊の横に出た。

ふたつ目の岩の塊

ふたつ目の岩の塊

  

すぐにふたつ目の岩塊があり、目国内岳頂上は左を巻く標識がある。

岩内岳・パンケ目国内湿原方面

岩内岳・パンケ目国内湿原方面

  

ふたつ目の岩塊の右側を下りていくと岩内岳・パンケ目国内湿原方面に至る。

岩の隙間を通過

岩の隙間を通過

  

頂上へは前に見える岩の隙間を通ったあと、岩壁をヘつるように進み、最後に急な岩をよじ登る必要がある。

小さな子供には少し危険だ。

頂上に到着

頂上に到着

  

岩を積み上げたような頂上に到着。

標高は1220mだ。

雲海に浮かぶ羊蹄山の山頂

雲海に浮かぶ羊蹄山の山頂

  

山頂からは360度の展望が期待されたが、あいにくほとんどが雲海に遮られたいた。

東側にかろうじて羊蹄山の山頂が見えていた。

  

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パンケ目国内湿原方面

パンケ目国内湿原方面

  

ハイマツ帯の右側に登山道があり、その先を下りていくとパンケ目国内湿原の中に登山道が続く。

その先には岩内岳があるが雲の中だ。

さらに岩内岳から南西方向にも登山道が続いていて雷電山に至るが、こちらも雲で見えない。

南西方向に湿原

南西方向に湿原

  

雲海の下側は少し晴れていて目国内岳の南西側にも湿原があることがわかる。

ガスが晴れそうにないので下山開始する。

8合目から

8合目から

  

8合目まで下りてきて振り返ると相変わらず山頂方向にはガスがかかっている。

山頂へ至る登山道は斜面にはっきりと刻まれている。

新見温泉

新見温泉

  

進行方向右下方には新見温泉が見える。

2軒の宿があり、青い屋根が新見温泉ホテル、赤い屋根がホテル新見本館、どちらも源泉掛け流しで混浴の露天風呂がある。

昆布岳

昆布岳

  

新見温泉と同じ方角の遠方には昆布岳が見える。

標高1044.9mで夏道がある。

  

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岩内町と泊原子力発電所

岩内町と泊原子力発電所

  

北側に目を向けると岩内町と海を挟んだ対岸に泊原子力発電所が見える。

前目国内岳

前目国内岳

  

コル付近まで下りて前方になだらかな前目国内岳を眺める。

ツルニンジン

ツルニンジン

  

登るときには気が付かなかったがコルでツルニンジンを見つけた。

ツルニンジンは蔓性の多年草で目国内岳ではここだけで見られた。

花は外側から見ると緑色だが、内部は赤褐色である。

  

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目国内岳

目国内岳

  

前目国内岳の登りから目国内岳を振り返る。

なかなか山頂付近が晴れない。

山頂部が少し見えた

山頂部が少し見えた

  

時々ガスが薄くなって山頂部の岩峰が見える。

  

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前目国内岳まで戻る

前目国内岳まで戻る

  

前目国内岳まで戻ってきた。

あとは下りのみである。

ニセコの山々

ニセコの山々

  

ニセコの山々を眺めながら前目国内岳を下る。

左のなだらかな山が白樺山で右の円錐形の山はシャクナゲ岳である。

  

下山後新見温泉で日帰り入浴。


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