旭山公園コース

2013年6月2日 天候 晴

登り
時間 行程 所要時間 累計時間
9時35分 旭山公園発
11時15分 藻岩山着 1時間40分 1時間40分
下り
時間 行程 所要時間 累計時間
12時15分 藻岩山発
13時30分 旭山公園着 1時間15分 1時間15分

藻岩山登山道への入口

藻岩山登山道への入口

  

藻岩山登山道への入口は旭山公園の下側駐車場にある。

藻岩山登山は慈啓会病院コースがいちばん使われているが、こちらも市街地から近くポピュラーなコースである。

雑木林を進む

雑木林を進む

  

はじめは薄暗い雑木林の中を進む。

札幌市街地のすぐ近くとは思えないほど静かな環境である。

この辺りはまだ登山道ではなく旭山公園の遊歩道の一部である。

登山道へ入る

登山道へ入る

  

遊歩道を200mほど進むと藻岩山登山道の標識があり、山頂までは2.9kmとある。

クルマバソウ

クルマバソウ

  

遊歩道の周辺にはところどころでクルマバソウが群生していた。

漢字では車葉草と書くようで、8枚前後の葉が放射状に輪生する。

純白の花は花冠が4つに裂け漏斗状である。

  

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エンレイソウ

エンレイソウ

  

クルマバソウに混じって大きなエンレイソウも見られた。

エンレイソウには花弁は無く3枚のがく片がある。

内部の子房が少し大きくなってきている。

  

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ルイヨウショウマ

ルイヨウショウマ

  

ルイヨウショウマはキンポウゲ科に属する多年草で、低山の遊歩道などでごく普通に見られる。

総状花序に白色の花を多数つける。

  

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コウライテンナンショウ

コウライテンナンショウ

  

コウライテンナンショウは別名マムシグサと呼ばれ平地や山地の林の中などに生育する。

花(仏炎苞)は緑色で白い縦じまがある。

特異な姿をしており何となく不気味だ。

秋には赤い実をつける。

  

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ツクバネソウ

ツクバネソウ

  

ツクバネソウはエンレイソウなどと同じユリ科の多年草で山地の林の中に生育する。

花弁は無く4枚の緑色のがく片がある。

葉は通常4枚だが5枚のものもある。

  

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フッキソウ

フッキソウ

  

山地の林内ではフッキソウも良く見かける。

フッキソウは常緑の小低木で富貴草と呼ばれる。

茎の先に穂状に多数の花をつける。

  

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斜面の勾配がややきつくなる

斜面の勾配がややきつくなる

  

斜面の勾配がややきつくななり、上空が開けてくる。

まわりにオオカメノキが増えてきた。

オオカメノキ

オオカメノキ

  

オオカメノキは低山に多い落葉低木だが、けっこう大きなものもある。

別名ムシカリと呼ばれるが、「虫食われ」がなまったものらしい。

白い花と亀の甲羅のような葉のコントラストが印象的で目立つ。

ただし白い花弁に見えるのは飾花で雄しべなどは無い。

  

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札幌市中心部を一望できる

札幌市中心部を一望できる

  

坂を登りきると展望の利く小高い地点(標高約350m)に出る。

JRタワーやテレビ塔など主要な建造物が良く分かる。

山頂部も見えてきた

山頂部も見えてきた

  

進む方向には藻岩山の山頂部が見えてきた。

山頂レストランの横にある鉄塔も見えている。

マイヅルソウ

マイヅルソウ

  

藻岩山の登山道はありふれた雑木林の中のように見えるが、けっこういろいろな植物がある。

これはマイヅルソウだ。

まだ一部つぼみで十分に開花していない。

  

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ケタチツボスミレ

ケタチツボスミレ

  

藻岩山の登山道にはスミレも多く見かける。

いくつかの種類があるようだが、これはケタチツボスミレのようだ。

葉が虫に喰われていて判断材料にならないが、花柄に短毛があるのでたぶんそうだろう。

  

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小林峠からの登山道合流

小林峠からの登山道合流

  

いったん下って再度登ると小林峠からの登山道が合流する。

このあたりは林もまばらで明るい登山道だ。

エゾヘビイチゴ

エゾヘビイチゴ

  

葉の形や花の様子からイチゴであることはすぐ分かるが、花弁が5枚あり、雄しべの長さが雌しべと同じくらいなのでエゾヘビイチゴのようだ。

エゾヘビイチゴはヨーロッパ原産の帰化植物で、在来種のエゾクサイチゴなどは雄しべが雌しべに比べ長い。

ノウゴウイチゴは花弁が7〜8枚ある。

  

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馬の背から山頂に向かう

馬の背から山頂に向かう

  

小林峠からの合流点を過ぎて少し行くと藻岩山の山頂が見えてくる。

ここからいったん馬の背まで下り、再び山頂に向かって登りに入る。

馬の背で慈啓会病院からのコースが合流する。

北の沢入口からの合流点

北の沢入口からの合流点

  

慈啓会病院からのコースが合流してまもなく北の沢入口からのコースも合流する。

標識によれば、慈啓会病院まで1.8km、旭山記念公園駐車場まで2.0km、小林峠入口まで3.4km、北の沢入口まで1.3kmとあり、北の沢入口が最も近い。

整備された登山道

整備された登山道

  

慈啓会病院からのコース合流後の登山道は、幅も広くきれいに整備されている。

登山道のまわりには大木が多い。

ミヤマエンレイソウ

ミヤマエンレイソウ

  

山頂に近づくと傾斜がきつくなり、ジグザグに登ることとなる。

その急な登山道のまわりにミヤマエンレイソウが見られた。

  

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三等三角点「藻岩山」

三等三角点「藻岩山」

  

山頂に到着。

山頂レストランの建物の横に三角点がある。

山頂レストラン屋上から西側の眺め

山頂レストラン屋上から西側の眺め

  

山頂レストラン屋上はほとんど遮るものがないため見晴らしは良い。

西側には神威岳、烏帽子岳、百松沢山などが見えている。

  

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手稲山

手稲山

  

山頂レストラン屋上から見た手稲山。

パラボラ鉄塔がやや邪魔だ。

  

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幸せの鐘

幸せの鐘

  

山頂展望台には「幸せの鐘」と呼ばれる鐘があり、横に「恋人の聖地」の表記がある。

「恋人の聖地」の選定は、NPO法人地域活性化支援センターが「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマとして「観光地域の広域連携」を目的に実施しているもので、日本全国に100個所以上のプロポーズにふさわしいロマンチックなスポットとして選ばれている。

ヒトリシズカ

ヒトリシズカ

  

山頂近くでヒトリシズカが咲いていた。

ヒトリシズカは低山の林内などに生える多年草で、藻岩山では登山口から山頂までいたるところで見られる。

ヒトリシズカの名前とは違って群生することが多い。

  

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明るい林内の登山道を下山

明るい林内の登山道を下山

  

馬の背から小林峠コース分岐を過ぎる辺りまでは明るい林内を歩く。

見晴台への短いが急な登り

見晴台への短いが急な登り

  

下山途中で一か所だけ短いが急な登りがある。

ここを登ると右手に市街地が一望でき、このあとは薄暗い林内を登山口まで下ることとなる。


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