登山口→伏美岳→ピパイロ岳→伏美岳→登山口

2007年7月7日 天候 快晴→晴

登り
時間 行程 所要時間 累計時間
6時35分 伏美岳登山口発
8時30分 伏美岳着 1時間55分 1時間55分
8時55分 伏美岳発
11時15分 ピパイロ岳着 2時間20分 4時間15分
下り
時間 行程 所要時間 累計時間
12時55分 ピパイロ岳発
17時15分 伏美岳登山口着 4時間20分  
   
       

下弦の月

下弦の月

  

朝6時半過ぎに伏美岳登山口を出発。

伏美岳山頂直前で前方に下弦の月が見えていた。

伏美岳に到着

伏美岳に到着

  

ハイマツの廊下を抜けて伏美岳山頂に出る。

山頂標識の奥に本日の目標ピパイロ岳が見える。

北日高の展望台

北日高の展望台

  

ピパイロ岳から視線を少し左に移すと日高の主峰幌尻岳と尖った山頂の戸蔦別岳が見える。

戸蔦別岳の右隣は北戸蔦別岳、幌尻岳の左奥にはイドンナップ岳も見えている。

伏美岳は北日高の展望台と言われるだけあって山頂からの眺めは素晴らしい。

  

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幌尻岳と戸蔦別岳

幌尻岳と戸蔦別岳

  

幌尻岳と戸蔦別岳をズームアップする。

戸蔦別岳の右隣の山1881m峰の両サイドにはカール地形が見える。

  

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ピパイロ岳

ピパイロ岳

  

ピパイロ岳は伏美岳から西へ登山道の道のりで3.4kmほどの位置にある。

山頂部が東西に600mほど延びており、台形状の特徴ある形は帯広方面からも良く分かる。

左端が山頂で標高1916.7m、右端の西の肩は1911mある。

山頂のすぐ右奥に1967m峰の山頂部が少し見えている。

  

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まだ雪渓が残っていた

まだ雪渓が残っていた

  

伏美岳からピパイロ岳への登山道は適度に整備されており、藪に隠れて見えなくなるようなことはない。

最低コルを過ぎてピパイロ岳の登りに入ると途中にまだ雪渓が残っていた。

チシマノキンバイソウ

チシマノキンバイソウ

  

最低コルを過ぎたあたりの登山道脇に高山の草地に生える多年草チシマノキンバイソウが咲いていた。

ヒダカキンバイソウと記載している図鑑もある。

  

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ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ

  

雪渓手前の草地にショウジョウバカマがちょうど見ごろであった。

ショウジョウバカマは雪融け間もない初夏に目にする多年草。

  

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後を振り返ると伏美岳

後を振り返ると伏美岳

  

後ろを振り返ると伏美岳の姿が良く見えた。

現在位置の標高は1700mほどでまだ伏美岳の方が高い。

  

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標高1730m点からピパイロ山頂部を望む

標高1730m点からピパイロ山頂部を望む

  

標高1730m点まで来るとピパイロ岳の山頂部が見えてくる。

小雪渓の上に東の肩と呼ばれる斜度の緩い地形がある。

雪渓周辺の斜面には小さなお花畑がある。

ミヤマシオガマ

ミヤマシオガマ

  

東の肩に出ると岩礫の登山道となり周辺には花が多くなる。

ミヤマシオガマはヨツバシオガマなどと同じゴマノハグサ科の多年草で、草丈は10〜20cm程度と小さい。

  

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エゾノハクサンイチゲ

エゾノハクサンイチゲ

  

エゾノハクサンイチゲは高山の湿った草地などに生える多年草。

頂上直下のハイマツの傍で見られた。

  

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ピパイロ岳山頂に到着

ピパイロ岳山頂に到着

  

東の肩から低いハイマツの尾根を登ってピパイロ岳山頂に到着。

山頂には多数の大きな岩があり遮るものは何もない。

登山道の先には1967m峰が見える。

幌尻岳と戸蔦別岳

幌尻岳と戸蔦別岳

  

360度の眺めは伏美岳同様に北日高の展望台言えるものだ。

幌尻岳と戸蔦別岳の眺めは伏美岳とはやや角度が異なる。

  

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ピパイロ岳西の肩

ピパイロ岳西の肩

  

少し右に目を向けると西の肩が見える。

山頂稜線は約600mあり両サイドが切れ落ちている。

往復は1時間もあれば可能だが足元が狭いので注意を要する。

ミヤマキンバイ

ミヤマキンバイ

  

ピパイロ岳山頂稜線は意外と花の種類が多い。

まず目に入ったのが高山の礫地や草地などに咲く多年草ミヤマキンバイだ。

花弁の先がややへこんでいるのが特徴。

  

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つぼみのエゾツツジ

つぼみのエゾツツジ

  

エゾツツジは高山の礫地や草地に生える落葉小低木。

強風に耐えるために丈は低く、急斜面の岩場に張り付いていた。

  

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イワウメ

イワウメ

  

イワウメは高山の岩場でいち早く咲きだす。

草のように見えるが常緑の小低木で地面を這うように広がる。

  

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ヒダカミヤマノエンドウ

ヒダカミヤマノエンドウ

  

ヒダカミヤマノエンドウはヒダカゲンゲやマシケゲンゲの仲間で高山帯の草地や礫地に生育する多年草。

ヒダカゲンゲは萼に黒い毛があるのに対してこちらは白い毛がある。

  

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ミヤマシオガマ

ミヤマシオガマ

  

山頂のミヤマシオガマは花弁がみずみずしくて東の肩のものより少し若い感じだ。

  

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ホソバイワベンケイ

ホソバイワベンケイ

  

ホソバイワベンケイは高山の人が近付かないような岩場や礫地に生える多年草。

雌雄異株でこれは雄花である。

  

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エゾツガザクラ

エゾツガザクラ

  

山頂稜線では高山の礫地などに生える常緑小低木エゾツガザクラもところどころで見られた。

ここの花はアオノツガザクラと同様に完全な球形に近い。

  

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イワヒゲ

イワヒゲ

  

切り立った岩場に常緑小低木のイワヒゲも見られた。

よく分枝してマット状に広がる。

  

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タカネオミナエシ

タカネオミナエシ

  

タカネオミナエシは高山の砂礫地などに咲く多年草で別名チシマキンレイカという。

茎の先に小さな花がびっしりと咲く。

  

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ピパイロ岳西の肩に到着

ピパイロ岳西の肩に到着

  

色とりどりの花を見ながら西の肩に着いた。

1967m峰が目の前に見える。

1967m峰

1967m峰

  

ここから見る1967m峰はどっしりした山容だ。

登山道は途中のピークは北側面を横切るが、あとはほぼ尾根上を進み、最後は切れ落ちた南東斜面をジグザグに登る。

  

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チロロ岳

チロロ岳

  

北側にはチロロ岳がすぐ近くに見えている。

頂上は右側の三角に見える方で、左のずんぐりした頂はチロロ西峰である。

  

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ピパイロ岳東の肩の先に伏美岳

ピパイロ岳東の肩の先に伏美岳

  

再びピパイロ岳山頂に戻り東側を見る。

東の肩の向こうに伏美岳が見えており、登山道はほぼ尾根を忠実に辿って下山する。


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