岩尾別コース(濃霧と強風で羅臼平から引き返す)
標高差1115m 歩行距離14.0km
時間 | 行程 | 所要時間 | 累計時間 |
---|---|---|---|
9時40分 | 登山口発 | ||
11時00分 | 弥三吉水着 | 1時間20分 | 1時間20分 |
11時00分 | 弥三吉水発 | ||
12時40分 | 羅臼平着 | 1時間40分 | 3時間00分 |
時間 | 行程 | 所要時間 | 累計時間 |
---|---|---|---|
13時00分 | 羅臼平発 | ||
15時20分 | 登山口着 | 2時間20分 | 2時間20分 |
木下小屋
登山口へは国道334号の知床自然センター前を知床五胡方面へ向かう道道93号へ入り、知床岩尾別ユースの少し先を右折して岩尾別温泉に向かう。
岩尾別温泉までの道にはエゾシカが多数いて、ほとんど逃げようとしないので運転には注意が必要
岩尾別温泉前に車を置いてホテルの右横の道路を50mほど行くと木下小屋がある。
木下小屋に以前泊ったことがあるが、電気が通じておらず、明るいうちに外で食事をした記憶がある。
登山口
登山口は木下小屋に向かってすぐ右横にある。
ここで記帳して入山する。
今回は羅臼平で泊って、翌朝早くに硫黄山までピストンしてから下山する予定
装備重量は30kg近くあり肩にショルダーベルトがずしりと食い込む感じがする。
天気予報では今日・明日は晴れると言っていたが若干山頂付近の曇が気になる。
カウンター
登山口の先に入山者数を自動カウントする装置が設置されている。
先日これと同じ機械を雌阿寒岳のオンネトーコースでも見た。
尾根への取り付き
はじめは尾根への取り付きで、薄暗い林の中の急斜面中をジグザグに登る。
装備の重さがこたえる。
ヒグマが居そうなので笛を鳴らして進む。
何の看板?
20分ほど登るとやや緩斜面になって看板が設置してあった。
近づいてみると
注意!!ヒグマ出没多発区間
この先、650m岩峰までの区間は、登山道上にアリの巣が集中し、頻繁にクマが食べに来ています・・・・林野庁・環境省・北海道・斜里町とある。
いやな感じがして笛の間隔が短くなる。
オホーツク展望台
5分ほど進むと岩混じりの急登となり、登るとオホーツク展望台の標識がある。
ここからオホーツク側の展望が良い。
頂上まで約5.9kmとある。
オホーツク展望のすぐ下の岩場付近に見慣れない花が咲いていた。
羅臼岳の登山道ではここ以外では見られなかった。
マメ科のヤマハギに似ているような?
左の写真をクリックすると拡大写真が見られます。
標高600mでもハイマツ
まだ標高600m程度だが登山道のまわりにはハイマツが見られる。
足元にはアリもちらほら見えてクマさんの存在も気になるが、登山道は北海道の山としては極めて状況が良く歩きやすい。
ここが650m岩峰です
クマさん多発地帯終了の看板に到着した。
が、やはり安心はできないようだ。
650m岩峰標識
ちょっと登ると650m岩峰標識がある。
草木が生い茂って岩峰の雰囲気はまったくない。
ここから頂上まで約5km
弥三吉水の標識
尾根道をしばらく歩いて斜面の左側をトラバースぎみに進むようになると下の方から沢音が聞こえてくる。
するとまもなく弥三吉水の標識がある。
頂上まであと4.3kmとある。
弥三吉水
ちょっと左に下りると右手に弥三吉水の湧水がある。
良質な水がふんだんに出ており大量に確保できる。
キャンプ可能
弥三吉水の奥は少し開けていてキャンプ可能だ。
テント2張り程度はいけそう。
極楽平
弥三吉水を過ぎてまもなく極楽平に出る。
アップダウンの少ない平坦な道が続くがどこにでもある雑木林といった感じだ。
仙人坂
極楽平を過ぎると勾配が急になり仙人坂の標識
頂上まであと3.0kmである。
銀冷水
仙人坂の標識から20分ほどで銀冷水の標識があるが、枯れかかった沢が横切っているだけで水は確保できない。
頂上まであと2.5km
携帯トイレ用ブース
銀冷水のすぐ上の広場に見慣れぬ物があった。
携帯トイレ用ブースである。
きれいなら非常時に使えそう。
羽衣峠
何故かわからないが羽衣峠の看板
ペンキがはげていてかなり古そう。
大沢入口
羽衣峠から10分ほどで大沢入口に到着
ここから羅臼平までは勾配がきつくなり、夏山シーズンはじめは雪渓で覆われている。
頂上までは約2km
大沢
羅臼平までは大きな岩混じりの涸れ沢が続く。
変化に富んでいてイワギキョウなどの高山植物も多くなる。
羅臼平方面はガスでよく見えないのと下山してくる人は一様にお疲れの様子
羅臼平
急坂を登ってやっとのことで羅臼平に到着したが、周りはガスでほとんど見えない。
風もかなり強い。
テントが持つか不安になるほどだ。
縦走装備の人も何人か居たが、天気予報で明日はもっと荒れそうだと言って皆下山
フードロッカー
野営地の近くにフードロッカーがあった。
ヒグマによる惨劇防止のために食料はテントの中に置かないよう設置されたものだが、他の山ではほとんど見かけない。
それだけヒグマが多いということか。
天気も悪いしちょっと気弱になって下山することに。
GPSの軌跡も天気のせいかかなり乱れている。
下山時に大沢付近で多数のタカネトウウチソウが見られた。
大雪山系の赤岳で群生しているようだが、これまで見たことがないというか気が付かなかった。
左の写真をクリックすると拡大写真が見られます。