冷水沢コース

標高差858m 歩行距離11.9km

2012年5月20日 天候 快晴

登り
時間 行程 所要時間 累計時間
8時50分 登山口発
10時00分 冷水小屋着 1時間10分 1時間10分
10時00分 冷水小屋発
11時10分 札幌岳着 1時間10分 2時間20分
下り
時間 行程 所要時間 累計時間
11時50分 札幌岳発
12時40分 冷水小屋着 0時間50分 0時間50分
12時40分 冷水小屋発
13時45分 登山口着 1時間05分 1時間55分

札幌岳登山口駐車場

札幌岳登山口駐車場

  

国道230号線を南下し,定山渓温泉街を過ぎるとすぐに豊平峡ダムへの標識があるので左折し,電気バス乗場に向かって進むと500mほど手前左に登山口の駐車場がある。

  

左の写真は登山道側から駐車場を見たもので,20台ぐらいは駐車できるがシーズン中は混みあう。

5〜6月は山菜採りも多い。

  

山から下りてきたら,ワイパーに車上狙いに注意の紙がはさんであった。

登山届の記帳場所

登山届の記帳場所

  

登山届の記帳場所は駐車場の入口にあるログハウスで「冷水小屋」の表札がある。

中に入ると左側に記帳ボックスがある。

  

車の台数の割に記帳が少ない。

山菜採りの方が多いのかもしれない。

笹がきれいに刈られた登山道

笹がきれいに刈られた登山道

  

はじめは笹がきれいに刈られた登山道を進む。

右下には電気バス乗場と大きな駐車場がが見える。

  

ニリンソウ

ニリンソウ

  

登山道の周りはしばらくニリンソウの大群落が続く。

ニリンソウの名前の由来は一本の茎に通常2輪の花が咲くことによるが,3本以上付いているものがたくさん見られる。

ニリンソウは春の山菜としても知られていて食べられるが,猛毒のトリカブトと葉が良く似ているので注意が必要。

花の形や色はまったく違うので花が咲いているものを採れば間違いはないが,あまり山菜として採る気にはなれない。

  

トリカブト(手稲山8月)

  

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観音像

観音像

  

歩きはじめてすぐに観音像が現れる。

観音像の周りにもニリンソウが咲いていた。

  

フッキソウ

フッキソウ

  

ニリンソウの大群落に混じってときどきフッキソウが見られた。

茎の先に穂状の花をつける。

野山でよく見かける花らしい。

  

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トドマツの密林

トドマツの密林

  

20分ほどで立派なトドマツの林の中に入る。

内部はかなり薄暗く真夏は涼しいだろう。

地面にはあまり草が見られない。

  

渡渉1回目

渡渉1回目

  

登山道はしばらく冷水沢沿いに付いており,ときどき小川をまたぐ程度であるが沢を横切る。

1回目の渡渉,左岸へ

(登山口から約1.2km,標高528m)

気を付けないとまっすぐ進んでしまいそうだが,すぐに道が途切れるため元に戻ることになる。

  

エゾエンゴサク

エゾエンゴサク

  

エゾエンゴサクもニリンソウ同様に一面に咲いていた。

青色の花が多いが若干紫がかったものや白に近いものも見られる。

  

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渡渉2回目

渡渉2回目

  

2回目の渡渉は丸太の橋が付いていた。右岸へ

(登山口から約1.4km,標高558m)

  

渡渉3回目

渡渉3回目

  

3回目の渡渉,左岸へ

(登山口から約1.6km,標高575m)

  

渡渉4回目

渡渉4回目

  

4回目の渡渉,左岸へ

(登山口から約1.8km,標高603m)

再び左岸への渡渉ということは沢が二筋に分かれているのかもしれない。

  

林道を横切る

林道を横切る

  

登山口から約2.3km地点(標高は約660m)で林道を横切る。

ほとんど雑草も生えておらずよく整備されているように見える。

  

渡渉5回目

渡渉5回目

  

5回目の渡渉でまた左岸へ,ということは先ほどの2回の渡渉は枝沢のようだ。

(登山口から約3.2km,標高792m)

  

澄み切った渓流

澄み切った渓流

  

5回目の渡渉はちょっと川幅もあり水中の石づたいに対岸へ渡る。

沢の流れは透きとおっていてまさに渓流という感じだ。

  

冷水小屋

冷水小屋

  

行く先に冷水小屋が見えてきた。

北海学園大学の施設らしい。

学生が大勢泊っているようだ。

  

冷水小屋手前で6回目の渡渉

冷水小屋手前で6回目の渡渉

  

冷水小屋は二股の沢の合流点にある。

小屋の手前で6回目の渡渉

  

小屋の赤い屋根

小屋の赤い屋根

  

小屋の入口前を過ぎると急な尾根道の登りとなる。

少し登って上から小屋の赤い屋根を見下ろす。

  

胸突き八丁の急坂

胸突き八丁の急坂

  

小屋からしばらく胸突き八丁の急坂が続く。

標高差200mくらいを一気に登ることになる。

斜度30度以上の急坂が標高差で50m以上も続くところがある。

  

後を振り向くと残雪の無意根山

後を振り向くと残雪の無意根山

  

標高1000mくらいになると灌木もまばらになってきており,後を振りむくと木の間越しに残雪の無意根山などが見えてくる。

  

すぐ北側には余市岳も

すぐ北側には余市岳も

  

急坂を登り切った辺りでは無意根山の北側に余市岳も見えてきた。

  

平坦な登山道にところどころ雪渓

平坦な登山道にところどころ雪渓

  

急坂を登り切るとほとんど角度のない平坦な登山道となり,ところどころに雪渓が残っている。

周りは背丈の低い笹藪で,徐々にダケカンバが増えてくる。

この辺りの登山道は雪融けでぬかるみになっていた。

  

平坦地を過ぎると雪渓の坂道に

平坦地を過ぎると雪渓の坂道に

  

平坦地を過ぎると斜面全体が雪渓となっており,大勢の足跡が残っていたのでそれをトレースする。

少し滑るが夏道より直線的に見晴らしの良いところを進むことができるので景色を見るには良い。

  

無意根山と余市岳

無意根山と余市岳

  

雪渓の急坂を登ってからダケカンバの少ない大雪渓を横切る。

後を振り向くと残雪をまとう無意根山と余市岳がくっきりと見えている。

  

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無意根山

無意根山

  

残雪の無意根山は東面が削り落とされた台形のような形が特徴で,札幌方面から見るとすぐにそれと分かる。

右に見える余市岳も似たような形に見えるが,こちらはどちらかと言うと饅頭のようにずんぐりとしている。

  

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雪渓の緩斜面を進む

雪渓の緩斜面を進む

  

雪渓は標高1150m付近から頂上の直前まで続いており,しばらくは緩やかな雪渓を自由気ままに進むことができる。

太陽の照り返しがきついので目を傷めないようにサングラスを着用した方が良い。

  

頂上直前から登山道が現れる

頂上直前から登山道が現れる

  

雪渓が途切れて登山道が現れるとすぐに頂上だ。

登山道は完全に乾いている。

  

山頂の様子

山頂の様子

  

頂上は地面から岩が露出しているような地形になっている。

頂上部は北西側から南東方向に延びていて北東側は崖になっている。

真正面に恵庭岳が見えている。

  

山頂標識と三角点

山頂標識と三角点

  

山頂部の南東の端に山頂標識と一等三角点がある。

以前はもっとしっかりした山頂標識があったが見当たらない。

  

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南東側の眺望

南東側の眺望

  

山頂から南東側を見ると正面に恵庭岳があり,左には空沼岳の頂上部が見える。

恵庭岳の右側は漁岳でその手前は狭薄山である。

狭薄山の右側奥には徳舜瞥山やホロホロ山があるが霞んではっきり見えない。

  

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恵庭岳

恵庭岳

  

正面の恵庭岳をクローズアップ

恵庭岳の左には支笏湖の対岸にある風不死岳が見えている。

  

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空沼岳

空沼岳

  

恵庭岳の左には空沼岳の山頂部が見えている。

札幌市街から見える形とはちょっと違って山頂部が尖って見える。

札幌岳山頂からは空沼岳へ続く縦走路があり,2時間ほどで行くことができる。

  

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羊蹄山

羊蹄山

  

西側に目を向けると羊蹄山がうっすらと見えている。

この時期の羊蹄山は山頂部から中腹にかけて残る雪渓が美しいが,今日は霞んで良く見えていない。

  

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札幌市街地の展望

札幌市街地の展望

  

札幌市街地の方向もやや霞んで見える。

中央に銀色の札幌ドームがかすかに見えている。

八剣山や砥石山,藻岩山なども見えているが,霞んでいて形がハッキリわからない。

  

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エンレイソウ

エンレイソウ

  

札幌岳ではあまり高山植物を見かけない。

主に冷水小屋から下の沢沿いで山地の林内にポピュラーな草花が見られる。

良く目にするのがエンレイソウである。

  

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逆光で透けるエンレイソウ

逆光で透けるエンレイソウ

  

葉の向こうから陽の光が差し込み,紫色の花がピンクに透けて見えるエンレイソウ

  

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ミヤマエンレイソウ

ミヤマエンレイソウ

  

白い花のミヤマエンレイソウも同じ環境で咲いていた。

数は普通のエンレイソウよりかなり少ない。

ミヤマエンレイソウの方が花が大柄で葉も少しいびつな形をしている。

  

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ミヤマエンレイソウの蕾

ミヤマエンレイソウの蕾

  

ミヤマエンレイソウはまだ咲き始めなのか蕾の状態のものが多い。

  

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エゾノリュウキンカ

エゾノリュウキンカ

  

沢沿いにはエゾノリュウキンカの群落が見られた。

別名ヤチブキとも呼ばれる春の山菜だがほとんど食べない。

  

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シラネアオイ

シラネアオイ

  

シラネアオイも咲きはじめていた。

  

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シラネアオイの蕾

シラネアオイの蕾

  

まだ早いのか蕾のほうが多かった。

蕾だと一見何の花かわからない。

  

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サンカヨウの蕾

サンカヨウの蕾

  

サンカヨウもまだ蕾の状態だった。

早いものは5月の上旬にも咲くので探せば咲いているものを見つけることができるかもしれない。

  

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砥山から見た札幌岳

砥山から見た札幌岳

  

下山後,札幌岳の全貌が分かる写真を撮ろうと気にしながら札幌市内に向かったがなかなか良いポイントがない。

定山渓辺りでは近くの山に隠れて見えない。

小金湯温泉まで来てはじめて見えてきた。

この写真は北電砥山発電所の下流の橋の上から撮影したもの。

  

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札幌岳をクローズアップ


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