5合目ゲート→7合目ヒュッテ→樽前山(西山)→外輪山

7合目駐車場満杯のため5合目から林道歩き

標高差559m 歩行距離13.6km

2014年5月31日 天候 快晴

登り
時間 行程 所要時間 累計時間
9時25分 5合目ゲート発
10時10分 7合目ヒュッテ着 0時間45分 0時間45分
10時20分 7合目ヒュッテ発
12時10分 樽前山(西山)着 1時間50分 2時間35分
下り
時間 行程 所要時間 累計時間
13時15分 樽前山(西山)発
15時05分 7合目ヒュッテ着 1時間50分 1時間50分
15時10分 7合目ヒュッテ発
15時35分 5合目ゲート着 0時間25分 2時間15分

樽前山と風不死岳

樽前山と風不死岳

  

登山口に向かう途中の支笏湖畔では湖面に薄く雲が湧いていた。

湖は穏やかで湖面に逆さに樽前山と風不死岳が映っていた。

  

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5合目ゲート

5合目ゲート

  

まだ午前9時過ぎだが7合目の駐車場は早くも満杯のため5合目で車を置いて出発することとなった。

林道を行く

林道を行く

  

今年も昨年と同じように林道歩きとなった。

約2.5kmの道のりである。

ムラサキヤシオツツジ

ムラサキヤシオツツジ

  

昨年同様に林道脇にはムラサキヤシオツツジが見られた。

樽前山のムラサキヤシオツツジは5合目付近が多く7合目の登山口辺りではほとんど見られない。

今年は気温の高い日が多かったせいか昨年に比べ少し開花が早いようだ。

  

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7合目登山口

7合目登山口

  

45分ほどで7合目の登山口に着いた。

駐車場はいっぱいで林道横にも100m近く駐車が続いていた。

支笏湖の展望台

支笏湖の展望台

  

登り始めは林の中を進むがすぐに開けて支笏湖を望む展望台になる。

イソツツジ

イソツツジ

  

展望台の横でイソツツジが迎えてくれた。

まだつぼみが混じっているが7合目付近は開花しているものが多い。

ウコンウツギ

ウコンウツギ

  

樽前山周辺にはウコンウツギが多い。

5合目付近から外輪山まで広く分布している。

ウコンウツギもつぼみから開花後少し時間が経ったものまで見られた。

開花後時間を経ると内部が褐色になってくるのでわかる。

  

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再び林の中に

再び林の中に

  

展望台テラスを過ぎると再び林の中に入るがすぐに抜ける。

風不死岳を右に見る

風不死岳を右に見る

  

2番目の林を抜けるとあとは低い灌木が見られるだけで見晴らしは良い。

はじめは右横に風不死岳が見える。

木段の登山道

木段の登山道

  

木段の登山道がしばらく続くがところどころ壊れている。

登山道から外に出ないようにトラロープが張ってある。

ミネヤナギ(雌株)

ミネヤナギ(雌株)

  

ミネヤナギは高山の草地などに生える落葉低木である。

雌雄異株で5月上旬くらいから花が開く。

樹高20〜30cmほどの小さなものから2〜3mになるものまである。

この雌株は子房が膨らみ始めている。

  

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ミネヤナギ(雄株)

ミネヤナギ(雄株)

  

ミネヤナギの雄株はまだ花が咲いている。

雌株に比べ葉が小さいように感じる。

  

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コメバツガザクラ

コメバツガザクラ

  

コメバツガザクラは高山の岩場などに生える常緑低木である。

花冠は壺形で葉は肉厚で濃い緑色をしている。

  

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木段が終了

木段が終了

  

標高850m辺りで木段が無くなる。

細かなガレが多く下りは滑りやすいので注意が必要になる。

傾斜が少し緩くなり幅広の登山道

傾斜が少し緩くなり幅広の登山道

  

少し傾斜が緩くなり平坦で幅広な登山道になると外輪山は近い。

5月上旬より前にはこの先に雪渓が見られる。

外輪山に出る

外輪山に出る

  

外輪山に出ると正面に溶岩ドームが見える。

遮るものが無いため風が強い。

右に行くと山頂(東山)

右に行くと山頂(東山)

  

分岐を右に行くと東山の山頂(標高1022m)に至る。

分岐点は標高960mほどなので約60mの登りになる。

ちなみに樽前山の最高点はドーム西側の1041mになる。

火口原の向こうに風不死岳

火口原の向こうに風不死岳

  

溶岩ドームと東山山頂の間の火口原の向こうに風不死岳の山頂部が見えている。

風不死岳は樽前に比べ山頂付近にも緑が多いのがわかる。

西山に向かう

西山に向かう

  

今回は分岐を左に折れて西山に向かう。

なだらかな尾根の下りは歩きやすい。

溶岩ドームの端から羊蹄山

溶岩ドームの端から羊蹄山

  

少し進むと溶岩ドームの端から羊蹄山が見えてきた。

その左は尻別岳だ。

羊蹄山

羊蹄山

  

ザックから望遠レンズを引張り出して羊蹄を撮影。

まだかなり雪渓が残っている。

  

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西山

西山

  

ついでに西山の山頂部を撮影。

山腹をジグザグに登り尾根に出る登山道が見える。

樽前神社奥の院

樽前神社奥の院

  

外輪山の途中に樽前神社奥の院が見える。

ここまで来て戻る人も多いようだ。

鳥居と祠

鳥居と祠

  

樽前神社奥の院に到着。

周りに岩を積み上げて風雪に耐えるように造られている。

溶岩ドーム

溶岩ドーム

  

奥の院からは溶岩ドームが近く感じられる。

中央より少し右側に裂け目がある。

  

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イソツツジのつぼみ

イソツツジのつぼみ

  

奥の院と西山の間の外輪山は少し標高が低くなっており、イソツツジなどの高山植物が見られる。

  

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西山への登り

西山への登り

  

西山への登りは標高差で約120mある。

下から見上げるとかなりきつそうに見える。

西山山頂

西山山頂

  

西山の山頂に到着。

山頂には開発局などの樽前山監視装置がある。

監視装置の周囲には太陽電池が付いている。

西山から北の眺め

西山から北の眺め

  

西山からの眺めは東山山頂に負けていない。

左が風不死岳、右に溶岩ドーム、真北には支笏湖の上に紋別岳が見えている。

  

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風不死岳

風不死岳

  

風不死岳は無機質な溶岩ドームと対照的に新緑の若草色だ。

  

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風不死岳をアップに

風不死岳をアップに

  

風不死岳を望遠レンズに替えて撮影。

左の尖がりはニセピークで山頂は右側の少し平に見える部分である。

  

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風不死岳の背後の山

風不死岳の背後の山

  

風不死岳の背後には支笏湖の奥に恵庭岳をはじめとして漁岳や空沼岳などが見える。

  

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恵庭岳

恵庭岳

  

風不死岳の左奥に恵庭岳が見えている。

東山の山頂からは風不死岳に遮られて見えない。

  

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漁岳

漁岳

  

恵庭岳の左には山頂部がなだらかな漁岳が見える。

まだ雪渓が少し残っている。

  

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無意根山と中岳

無意根山と中岳

  

更に左には無意根山と中岳がある。

こちらの雪渓はまだ多い。

  

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ホロホロ山

ホロホロ山

  

西に目を向けるとホロホロ山が見えている。

右側の尖っている頂がホロホロ山で稜線の向こうには徳舜瞥山があるが写真では良く分からない。

  

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紋別岳

紋別岳

  

紋別岳を200mm望遠で撮影。

山頂に無線中継所の鉄塔が見える。

  

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溶岩ドームから噴煙

溶岩ドームから噴煙

  

溶岩ドーム山頂中央部の亀裂から噴煙が上がっている。

  

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溶岩ドームと外輪山

溶岩ドームと外輪山

  

溶岩ドームは火山活動のため登山が禁止されており、外輪山の東山を山頂としている。

東山の標高は1022mで、溶岩ドームの最高点は1041mある。

  

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西山を振り返る

西山を振り返る

  

西山から下りて頂を振り返る。

この辺りは外輪山というよりは平原に近い感じだ。

高山植物も多くなる。

外輪山の西側から見た溶岩ドーム

外輪山の西側から見た溶岩ドーム

  

外輪山の西側から見た溶岩ドームは少し見上げる感じになり、山頂の周りにたくさんの岩塔が見えて趣が異なる。

コメバツガザクラ

コメバツガザクラ

  

樽前山の西側は花が多い。

コメバツガザクラもあちらこちらで群落が見られた。

  

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標高932m点と風不死岳

標高932m点と風不死岳

  

外輪山の風不死岳分岐点に近づくと左前方に標高932mのピークが見えてくる。

頂上までの尾根に登山道がはっきりと見える。

風不死岳に向かうには、ここを少し登って標高850m辺りにある分岐点を右前方に進めば良い。

ヒカゲノカズラ

ヒカゲノカズラ

  

分岐点を過ぎた北側のお花畑であまり見かけない植物を見つけた。

つる性のシダ植物ヒカゲノカズラである。

名前に反して日当たりの良い岩場などに生育する。

  

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ハナゴケ

ハナゴケ

  

これはこの辺りでは良く見かける地衣植物のハナゴケである。

苔のようにも見えるが菌類と藻類の共生体である。

  

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イソツツジ

イソツツジ

  

この群落はつぼみから開花までの変化が一目でわかる。

まだ満開ではないがまんまるに広がった形は見事だ。

  

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右手に樽前山

右手に樽前山

  

北側のお花畑の中を裾野に向かって進む。

右手に樽前の外輪山とドームが少し見えている。

この辺りは岩尾根で高山植物が多い。

ウコンウツギの群落

ウコンウツギの群落

  

尾根上の登山道の中央にウコンウツギの群落があった。

樹高は50cmほどと小さいが集まると見栄えがする。

  

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風不死岳への分岐点

風不死岳への分岐点

  

7合目のヒュッテ向かいの登山口から裾野を横切って登ってくると最初の分岐点がここである。

右に行くと樽前外輪山から風不死岳に向かうコースにつきあたる。

エゾノマルバシモツケのつぼみ

エゾノマルバシモツケのつぼみ

  

まだ時期が早いのかエゾノマルバシモツケはこの辺りだけに開花前のつぼみが数株見られただけだ。

エゾノマルバシモツケは高山の礫地などに生育する落葉低木で、高さは10〜20cmほどとマルバシモツケに比べてかなり小型だ。

  

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イワブクロのつぼみ

イワブクロのつぼみ

  

イワブクロもまだつぼみの状態だった。

ちょっと見何の花だか分かりづらい。

別名タルマイソウと呼ばれている。

  

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イワヒゲ

イワヒゲ

  

樽前山北側礫地のお花畑では数は少ないがイワヒゲも見られた。

草丈数cmの常緑小低木で地面を這うように広がる。

  

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裾野を横切る登山道

裾野を横切る登山道

  

岩尾根から樽前山裾野の平原に出る。

7合目のヒュッテまで高低差のない登山道が続く。

雑草が増えるが高山植物も多い。

マイヅルソウ

マイヅルソウ

  

ヒュッテに近くなると周りは林になる。

山地の林内に生育するマイヅルソウが多数見られる。

  

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登山道入口に到着

登山道入口に到着

  

林を抜けて登山道入口に到着。

樹高はそれほど高くないが、林の密度は高くけっこう鬱蒼としている。

樽前山7合目ヒュッテ

樽前山7合目ヒュッテ

  

登山道入口の向かいに樽前山7合目ヒュッテがある。

苫小牧市の管理で緊急避難的な用途のため通常時の宿泊は受け付けていない。

  

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