日鉄鉱山跡コース⇔ホロホロ山

標高差633m 歩行距離8.8km

2012年8月12日 天候 曇(頂上は濃霧)

登山口〜ホロホロ山
時間 行程 所要時間 累計時間
7時25分 登山口発
8時45分 徳舜瞥山着 1時間20分 1時間20分
9時00分 徳舜瞥山発
9時20分 ホロホロ山着 0時間20分 1時間40分
ホロホロ山〜登山口
時間 行程 所要時間 累計時間
10時10分 ホロホロ山発
11時30分 徳舜瞥山着 1時間20分 1時間20分
11時45分 徳舜瞥山発
12時30分 登山口着 0時間45分 2時間05分

登山道入口の看板

登山道入口の看板

  

道道86号線を三階滝公園前で右折して4kmほど進むと左手に徳舜瞥山・ホロホロ山登山道入口の看板がある。

左折して2.7kmで登山口の駐車場に到着する。

以前は大きな石がごろごろしていてひどい道だったが現在は舗装されている。

登山口の駐車場

登山口の駐車場

  

登山口の駐車場はきれいに舗装され整備が行き届いている。

林道終点

林道終点

  

看板に民有林林道ホロホロ山線とありここが林道の終点のようだ。

札幌から来る途中、羊蹄山は頂上までしっかり見えていたが、目指す徳舜瞥山の頂上付近は雲に覆われている。

入林記帳箱

入林記帳箱

  

少し行くと入林記帳箱があり、ここで記帳して登山開始だ。

横に5合目の標識があり徳舜瞥山頂まで約100分とある。

広葉樹の雑木林の中を進む

広葉樹の雑木林の中を進む

  

しばらくは広葉樹の雑木林の中を進む。

天気が悪いせいか薄暗く感じる。

小さな沢を渡る

小さな沢を渡る

  

歩き始めて15分ほどでほとんど水のない小さな沢を渡る。

ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナ

  

湿った林内でゴゼンタチバナが咲いていた。

ゴゼンタチバナはこのような日差しの少ない場所でも、山頂付近の開けた場所でも見られる。

  

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ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ

  

ヨツバヒヨドリは林の縁などに生育し、赤い花と白い花がある。

葉が4枚輪生するのが特徴。

  

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ミミコウモリ

ミミコウモリ

  

ミミコウモリも林の中などで生育する。

葉枝の根本にむかごが付くものはコモチミミコウモリという。

  

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9合目

9合目

  

1時間弱で9合目まで来た。

標高1140m程度で周りの林も少しまばらになってきた。

天気が悪くて景色はよく見えないが、見晴台の看板があるので本来は展望が利くのだろう。

オニシモツケ

オニシモツケ

  

オニシモツケは小さな花が散房状に多数つく。

葉は掌状に切れ込みがある。

  

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ハイオトギリ

ハイオトギリ

  

霧の滴によりハイオトギリが生き生きして見えた。

周りの花はほとんど枯れている。

卵型の葉が対生する。

  

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ヨツバシオガマ

ヨツバシオガマ

  

ほかの植物の間からヨツバシオガマが顔をのぞかせていた。

鳥の嘴のような花弁の形が特徴。

淡紫色の花は控えめな感じで見落としそう。

  

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ハイマツ帯

ハイマツ帯

  

ハイマツ帯に入ってきた。

天気が良ければ一面のハイマツと展望が期待できる。

コウメバチソウ

コウメバチソウ

  

山頂が近付くにつれていろいろな高山植物が目についてきた。

コウメバチソウは高山に咲くウメバチソウの仲間。

ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマ

  

ヤマブキショウマの群落も見られた。

やや黄色みがかった小さな花がたくさん咲く。

山頂への標識

山頂への標識

  

一見頂上風の開けた場所に出たが、ガスでよく状況がわからない。

重なった岩の間に木の標識があり、徳舜瞥山頂がさらに右奥であることがわかる。

山頂標識

山頂標識

  

10mほど奥に徳舜瞥山の山頂標識があった。

周りの景色はまったく見えない。晴れていれば360度の眺望が得られるはずだ。

チシマギキョウ

チシマギキョウ

  

山頂にも何種類かの高山植物が見られた。

これはチシマギキョウで岩場に張り付くように咲いていた。

チシマギキョウはイワギキョウと違って花の内部に長い毛が見られる。

  

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モイワシャジン

モイワシャジン

  

モイワシャジンの群落も見られた。

札幌の藻岩山にちなんだ名前でシャジンはツリガネニンジンのこと。

花の色は淡紫色から白が多く、ここのモイワシャジンは白花が多い。

花を横から見ると長い花柱がはみ出しているのが見える。

  

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南側の崖

南側の崖

  

徳舜瞥山山頂の南側は落差の大きな崖になっている。

今回はガスのために崖底のほうはよく見えない。

エゾオヤマノリンドウ

エゾオヤマノリンドウ

  

山頂の岩陰に立派なエゾオヤマノリンドウが咲いていた。

茎の先に大きな青い花と複数のつぼみが付いている。

  

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エゾオヤマノリンドウの群落

エゾオヤマノリンドウの群落

  

濃いガスでホロホロ山はおろか縦走路自体もよく見えないが、足元の踏み跡は見えるので向かうこととした。

この縦走路にもいたるところで多数のエゾオヤマノリンドウが見られる。

突然のシマリスの出迎え

突然のシマリスの出迎え

  

登山道の先に突然シマリスが現れた。

ほんの2〜3m先であるが、まったく逃げる気配を見せない。

  

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ナガバキタアザミの群落

ナガバキタアザミの群落

  

縦走路にはナガバキタアザミも多い。

登山道の周り一帯に咲いているところもある。

ホロホロ山山頂

ホロホロ山山頂

  

花の写真を撮りながら約20分でホロホロ山に着いた。

1時間もあれば軽く往復できそうだ。

ホロホロ山山頂は大きな岩がごろごろしている。

左手前は一等三角点である。

ガスはまだ濃く視界はほとんど利かない。

  

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白老登山口

白老登山口

  

ホロホロ山山頂の南東側に白老登山口への下山ルートがある。

北側にも明確な踏み跡があるが途中で消える。

ホロホロ山を振り返る

ホロホロ山を振り返る

  

ホロホロ山を後にして少し下山したところで山頂の様子を撮影。

結局のところ今回は最後までホロホロ山の姿を見ることはできなかった。

純白のモイワシャジン

純白のモイワシャジン

  

ホロホロ山から下山する途中で真っ白なモイワシャジンを見つけた。

  

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エゾノヨロイグサ?

エゾノヨロイグサ?

  

エゾノヨロイグサのように見える。

草丈1.5m程度である。

総苞片や小総苞片がない。

  

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タカネトウウチソウ

タカネトウウチソウ

  

この縦走路にはいろいろな高山植物が見られる。

現在位置は縦走路の中ほどで、まずタカネトウウチソウの群落。

タカネトウウチソウは穂状に多数の花を付け、下のほうから咲いてくる。

  

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ナガバキタアザミ

ナガバキタアザミ

  

次はナガバキタアザミだが、草丈50cmくらいのものがそこらじゅうに咲いている。

花の色はしっかりしたピンク色で、先日、黒岳で見たものに比べて色は濃い。

黒岳のものは背が高く白花に近い感じであった。

この花に似た花にウスユキトウヒレンやユキバヒゴタイなどがある。

  

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コウメバチソウ

コウメバチソウ

  

コウメバチソウのつぼみ、少し開き始めたもの、完全に咲いたものが並んでいた。

ウメバチソウの高地型でやや背丈が小さい。

長い茎の先に小さな花がひとつ咲く。

  

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チシマアザミにオオスカシバ

チシマアザミにオオスカシバ

  

花を見ながら登山道をゆっくり歩いていると、ハチの羽音のようなブーンという音が聞こえ周りを見渡すと、やや枯れかかった白花のチシマアザミに小さな鳥のような虫がまとわりついていた。

あとで調べてわかったのだが、オオスカシバという蛾の一種で、羽ばたきが激しく目にも見えないし、写真にも写っていない。

ガスの中の徳舜瞥山

ガスの中の徳舜瞥山

  

縦走路の中ほどまで来たところで、ガスが時々薄くなって、徳舜瞥山の姿が見え隠れしている。

休むのに丁度よい岩場があったのでしばらく晴れるのを待ってみたが、結局のところ写真程度のガスの状態が最良であった。

  

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縦走路の大きな岩

縦走路の大きな岩

  

縦走路は平坦であまり高低差がない。

標高1230m前後の尾根が500mほど続く。

ホロホロ山側から歩いて来ると中間点を過ぎたあたりに大きな岩があり、そこから2mほど下に降りる。

  

ハンゴンソウ

ハンゴンソウ

  

岩地点から少しいくと黄色い派手な花が目に入る。

キク科のハンゴンソウである。

ハンゴンソウの仲間は湿った山地でよく見られる。

草丈は1〜2mにもなる。

春の新芽は山菜としても食べられる。

  

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チシマアザミ

チシマアザミ

  

チシマアザミは草丈が1〜2mにもなる大型のアザミ。

花期は6〜8月ということで、そろそろ終盤に入るが、枯れかかっているものからまだこれから咲こうとしているものまでいろいろであった。

  

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ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマアキノキリンソウ

  

ミヤマアキノキリンソウはハンゴンソウと同様にキク科の花で、サイズは数10cmとかなり小さい。

別名小コガネギクは花の色からきている。

  

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徳舜瞥山への登り

徳舜瞥山への登り

  

ホロホロ山から戻ってきて再び徳舜瞥山への登り。

ガスの状態はやや良くなってきた。

ノリウツギ

ノリウツギ

  

徳舜瞥山の頂上付近にはノリウツギの木が見られた。

登山口や中腹でも見られたので、この辺りでは標高によらず生育しているようだ。

ノリウツギはアジサイの仲間。

白い4枚の花弁は飾り花で雄しべや雌しべがない。

  

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ハイマツ原

ハイマツ原

  

徳舜瞥山は山頂から9合目付近まで広大なハイマツ原が見られる。

少しガスが上がってきて一部が見えてきた。

登山道が明瞭に

登山道が明瞭に

  

登山道が明瞭に見えてきた。

この辺りのハイマツは丈がかなり低い。

山頂の様子

山頂の様子

  

山頂方向を振り返ってみたが、まだ薄っすらとガスに包まれているようだ。

旧道との分岐

旧道との分岐

  

標高970mくらいで登山道は左に折れるが、真っすぐ踏み跡(旧道)が続いているため、間違ってそのまま進んでしまうことがあったらしい。

そのため旧道側に赤いテープが張られている。

倒れた標識には7合目とあり、左が鉱山登山口方面、右(真っすぐ)は飛行場方面とある。

山頂部に雲

山頂部に雲

  

下山時には周囲の視界がかなり良くなってきたが、山頂方向を眺めるとまだ上部に雲がかかっていて頂上は見えなかった。


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