高原温泉〜緑岳〜白雲避難小屋〜忠別岳

2008年9月5日 天候 快晴

高原温泉〜忠別岳
時間 行程 所要時間 累計時間
5時50分 高原温泉発
7時25分 緑岳着 1時間35分 1時間35分
7時40分 緑岳発
8時05分 白雲避難小屋着 0時間25分 2時間00分
8時05分 白雲避難小屋発
10時15分 忠別岳着 2時間10分 4時間10分
忠別岳〜高原温泉
時間 行程 所要時間 累計時間
10時55分 忠別岳発
13時15分 白雲避難小屋着 2時間20分 2時間20分
13時30分 白雲避難小屋発
13時55分 緑岳着 0時間25分 2時間45分
14時00分 緑岳発
15時15分 高原温泉着 1時間15分 4時間00分

大雪高原温泉

大雪高原温泉

  

大雪高原温泉へは国道273号線から町道高原温泉線に入り、林道を約10km走る。

例年9月末の紅葉シーズンにはマイカー規制が行われる。

終点の高原温泉には年間123日営業している秘湯の宿大雪高原山荘がある。

昭和43年9月に昭和天皇・皇后陛下が行幸啓され、記念碑が建立されている。

ヒグマ情報センター

ヒグマ情報センター

  

大雪高原山荘の向かい側にヒグマ情報センターがある。

高原沼巡りコース(一周7km)の歩道はここから入る。

看板にはコースへの入山は7時から13時までとなっており、15時までに下山して下さいとある。

また、現在コースにクマ出没中のため三笠新道は当分の間利用しないで下さいとある。

登山口

登山口

  

登山口は大雪高原山荘の左奥にあり、先に左の木造建物で入山届をしてから向かう。

登山口周辺では地面から温泉の湯気やガスが上がっている。

標識によれば緑岳まで4.5km、白雲岳までは7kmとある。

見晴台

見晴台

  

登山口からしばらく森林の中の急坂をジグザグに進み、500mほどで見晴台の標識がある。

ここからは南西側の視界が開けており、目指す忠別岳方面が見えてくる。

見晴台からの眺望

見晴台からの眺望

  

見晴台からは高根ヶ原の稜線とそこに至る急な壁が見える。

中央左側に見えるV字状の谷辺りには忠別沼がある。

忠別岳山頂はその左奥にある。

右側の平らな部分に山頂のはっきりしない平ヶ岳がある。

第一花畑

第一花畑

  

ぐいぐいと急坂を登りきると平坦な道となり周りが開ける。

すぐに第一花畑となり、前方に緑岳が見えてくる。

この辺りは初夏には雪田が残りお花畑が広がる。

  

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第二花畑

第二花畑

  

平坦な道を快調に進むとまもなく第二花畑に到着する。

この辺りも第一花畑と同様にお花畑が広がる。

ここを過ぎると右側がエイコの沢上部の崖となり注意を要する。

緑岳山裾から

緑岳山裾から

  

エイコの沢上部の崖を過ぎてハイマツのトンネルをくぐり緑岳の山裾に出ると忠別岳方面が見えてくる。

見晴台よりかなり標高が上がったので忠別岳の山頂部がわかる。

ここから緑岳の山頂までは約300mの標高差を一気に稼ぐことになる。

忠別岳

忠別岳

  

緑岳の中腹まで来ると忠別岳がハッキリわかり、その奥にトムラウシ山の山頂部が見えてくる。

  

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緑岳山頂到着

緑岳山頂到着

  

緑岳への最後の登りはかなりの急坂で、ジグザグを繰り返しながらの登りになるが、見晴らしが良く苦にはならない。

山頂に出るとその先は意外になだらかで、目の前に白雲岳が迫る。

  

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小泉岳

小泉岳

  

白雲岳の右側に見える山頂のはっきりしない山は小泉岳である。

標高が2158mもあり、大雪山の父と呼ばれる小泉秀雄の名前が付けられたが、頂上付近が平らで目立たないため山名はあまり知られていない。

  

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白雲岳山頂部

白雲岳山頂部

  

白雲岳山頂部をアップ。

白雲岳の山頂は白雲平の奥の岩山だ。

  

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石狩岳連峰

石狩岳連峰

  

南東方向に目を向けると石狩岳連峰をはじめとする東大雪の山々が一望できる。

写真は左からユニ石狩岳、音更山、石狩岳で縦走することができる。

  

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忠別岳とトムラウシ山

忠別岳とトムラウシ山

  

緑岳の山頂まで来ると、忠別岳から化雲岳方面へ続く稜線の向こうに、トムラウシ山の独特な姿が良く分かる。

高根ヶ原の下には高原沼も見えている。

  

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白雲岳避難小屋への分岐

白雲岳避難小屋への分岐

  

緑岳から白雲岳避難小屋に向かう。

尾根上の明確な道を小泉岳方向に進み600mほどで分岐がある。

忠別岳とトムラウシ山

忠別岳とトムラウシ山

  

分岐を左折して坂を下りるとヤンペタップ沢上流部である。

ここには遅くまで雪渓が残っている。

その雪渓越しに忠別岳とトムラウシ山も見えている。

  

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白雲岳避難小屋を見上げる

白雲岳避難小屋を見上げる

  

ヤンペタップ沢上部は比較的に平坦で広い。

白雲岳避難小屋は斜面の踊り場的な部分にあり、沢底から50m以上登らなければならない。

ガスなどで見通しが悪いときには登り口が分かりずらいかもしれない。

  

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白雲岳避難小屋に到着

白雲岳避難小屋に到着

  

灌木の間を縫って白雲岳避難小屋に到着。

ここは北海道の山頂近くにある避難小屋としては珍しく管理人のような人が居る。

小屋の裏には野営地がある。

  

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高根ヶ原の向こうに忠別岳とトムラウシ山

高根ヶ原の向こうに忠別岳とトムラウシ山

  

白雲岳避難小屋の前から高根ヶ原とその向こうに見える忠別岳とトムラウシ山を眺める。

高根が原にはくっきりと登山道が刻まれている。

  

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高根ヶ原から白雲岳

高根ヶ原から白雲岳

  

高根ヶ原から白雲岳を振り返る。

左の尖った山頂が白雲岳で、中央に小さく白雲岳避難小屋が見える。

  

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三笠新道コース分岐

三笠新道コース分岐

  

高根ヶ原を2.5kmほど行くと三笠新道コース分岐の標識がある。

高原沼巡りコースにつながるものだが、かなり以前からクマ出没のため通行止めになっている。

崖下に高原沼

崖下に高原沼

  

三笠新道コース分岐を過ぎてまもなく崖沿いの道となり、前方の崖下に高原沼が見えてくる。

手前の空沼には水が無い。

高原沼、式部沼、大学沼

高原沼、式部沼、大学沼

  

崖下の沼は手前から高原沼、式部沼、大学沼である。

高原沼巡りコースは、高原沼の手前から式部沼と大学沼の間を通って式部沼を回り込むように続く。

  

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コケモモの実

コケモモの実

  

高根ヶ原の登山道周辺にはコケモモの実が生っていた。

まわりに枯葉が何種類か見られるが名前はよく分からない。

  

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イワギキョウ

イワギキョウ

  

すぐそばにイワギキョウも咲いていた。

そのまわりにも複数の植物の葉が見られた。

  

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平ヶ岳の向こうに忠別岳

平ヶ岳の向こうに忠別岳

  

平ヶ岳は手前に見える平坦な山で、どこがピークなのか分からないような山だ。

登山道は山頂は通らず左側の山裾を行く。

  

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旭岳と後旭岳

旭岳と後旭岳

  

平ヶ岳の手前で後ろを振り向くと旭岳と後旭岳が重なるように見える。

後旭岳の右側には熊ヶ岳や荒井岳が続く。

  

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白雲岳の右隣に緑岳

白雲岳の右隣に緑岳

  

右に目を移すと白雲岳の右隣にヤンペタップ沢を挟んで緑岳が見える。

沢の上ははっきりしないが小泉岳である。

  

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忠別岳手前の1833mの頂

忠別岳手前の1833mの頂

  

平ヶ岳の裾を巻いてから忠別岳に向かうにはいったん標高1833mの小高い頂を越える必要がある。

そこに至る斜面はやや湿った湿原状になっている。

ピーク付近には幾分藪が濃い部分がある。

白雲岳と緑岳

白雲岳と緑岳

  

湿原状の斜面には木道が整備されている。

木道から白雲岳と緑岳を振り返る

紅葉が始まったウラシマツツジ

紅葉が始まったウラシマツツジ

  

1833mへの斜面で色付き始めたウラシマツツジが見られた。

  

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コマクサ

コマクサ

  

植物が少ない吹きさらしの地面にはコマクサも見られた。

コマクサのシーズンも終わりに近い。

  

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忠別沼と忠別岳

忠別沼と忠別岳

  

標高1833m地点を過ぎると忠別沼が見えてくる。

忠別沼を越えて標高差180mほど登ると忠別岳の山頂である。

  

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忠別岳

忠別岳

  

忠別沼の手前まで下りて忠別岳をやや見上げる。

忠別岳の断崖の向こうには化雲岳などの稜線が見えている。

  

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忠別沼と表大雪の山々

忠別沼と表大雪の山々

  

忠別岳の中腹まで来て忠別沼を振り返る。

標高1833m地点の稜線の向こうには表大雪の山々が見える。

  

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五色岳との間の尾根

五色岳との間の尾根

  

忠別岳と五色岳の間は稜線が低くなっており、尾根のいちばん低いところで標高1700mほどである。

右側は化雲沢川に向かって崖状になっているが、左側は広い緩斜面になっている。

尾根から左斜面を500mほど下ると雪渓があり、その横に忠別岳避難小屋がある。

トムラウシ山

トムラウシ山

  

化雲岳から五色岳への稜線の途中に山名は付いていないが標高1952mの頂がある。

その向こうにトムラウシ山が見える。

  

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化雲岳

化雲岳

  

標高1952mの頂の右側には化雲岳がある。

化雲岳山頂の大岩も見える。

その左奥には十勝連峰のオプタテシケ山、美瑛岳、十勝岳が見えている。

  

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旭岳

旭岳

  

忠別岳山頂の崖越しに旭岳方面を眺める。

  

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表大雪の山々

表大雪の山々

  

忠別岳は表大雪の山々を望む展望台として良い位置にある。

  

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忠別沼

忠別沼

  

忠別岳を後にして忠別沼に到着。

沼の周りには木道が付けられている。

  

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高根ヶ原の断崖

高根ヶ原の断崖

  

高根ヶ原の東側は断崖となって切れ落ちている。

平ヶ岳を過ぎると登山道は崖際に続く。

崖の所々に遅くまで雪渓が残っている。

  

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クロマメノキ

クロマメノキ

  

クロマメノキは乾燥した高山の砂礫地などに多い。

樹高が低く強風にも耐えられるので高根ヶ原のような吹きさらしでも生育できる。

  

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シラタマノキ

シラタマノキ

  

シラタマノキも同じような土地に生育するが若干樹高が高い。

葉は厚く光沢があり網目模様がある。

  

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白雲岳

白雲岳

  

延々と続いた高根ヶ原歩きも終わりに近づいた。

目の前に白雲岳が迫る。

  

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タカネトウウチソウ

タカネトウウチソウ

  

白雲岳避難小屋近くの登山道脇にタカネトウウチソウがかたまって咲いていた。

タカネトウウチソウは高山の湿った草地や礫地に多い。

  

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緑岳

緑岳

  

白雲岳避難小屋前から緑岳と至る登山道の状況を眺める。

緑岳の右側にニペソツ山の山頂部が見えている。

  

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尾根への登り

尾根への登り

  

白雲岳避難小屋からヤンベタップ沢に下り、緑岳へ至る尾根まで約70mの登りになる。

急な沢筋のようなところをジグザグに登る。

ハイマツの緑と紅葉と砂礫などが複雑な模様を作っている。

石狩連峰とニペソツ山

石狩連峰とニペソツ山

  

第二花畑手前の登山道を下るときに、正面前方に石狩連峰とニペソツ山が見える。

  

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枯れたチングルマの群落

枯れたチングルマの群落

  

第二花畑には枯れたチングルマの群落が見られた。

この後30分ほどで高原温泉まで下りた。

  

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