比羅夫コース

標高差1546m 歩行距離16.3km

2011年7月23日 天候 晴(山頂下周囲に雲)

登り
時間 行程 所要時間 累計時間
4時20分 登山口発
5時40分 5合目着 1時間20分 1時間20分
5時40分 5合目発
7時00分 9合目着 1時間20分 2時間40分
7時00分 9合目発
7時30分 外輪山分岐着 0時間30分 3時間10分
7時30分 外輪山分岐発
8時00分 羊蹄山着 0時間30分 3時間40分
下り
時間 行程 所要時間 累計時間
9時15分 羊蹄山発
10時10分 旧避難小屋跡着 0時間55分 0時間55分
10時10分 旧避難小屋跡発
10時40分 9合目着 0時間30分 1時間25分
10時40分 9合目発
10時50分 避難小屋着 0時間10分 1時間35分
10時55分 避難小屋発
13時00分 登山口着 2時間05分 3時間40分

登山口の駐車場

登山口の駐車場

  

札幌から国道230号線を南下して喜茂別町で右折し国道276号線を京極町に向かう。

京極町でふきだし公園に向かう道道に入り道なりに進んで国道5号線に出る。

国道5号線を左折してニセコ方面に向かい5km弱で左手に羊蹄山登山口の大きな看板が見えてくる。

左折して農道を少し進むと舗装道路の終点が登山口の駐車場である。

22時過ぎに駐車場に着いたが,既に数台の車が来ていた。

駐車場の横はキャンプできるようになっていて水場やトイレも完備している。

トイレ上部の照明がやや眩しい。途中何度も目を覚ましながら5時間程の睡眠をとった。

登山口

登山口

  

午前4時頃にマイクロバスが来て10人ほどの団体さんが降りてきて準備を始めた。今日はにぎやかになりそうだ。

  

登山口で記帳して4時20分に出発。

自動カウンター

自動カウンター

  

羊蹄山比羅夫コースにも登山者数を自動で計測する装置が付いていた。

  

オオウバユリ

オオウバユリ

  

20分ほど林の中の緩斜面を進んだ後,右折して急な斜面に取り付きジグザグの道となる。

まもなく立派なオオウバユリが咲いていた。

このように大きな花を多数付けるようになるにはかなりの年数がかかるようだ。

  

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エゾアジサイ

エゾアジサイ

  

続いてエゾアジサイが多数見られるようになった。

羊蹄山は高度帯やエリアによって植生が割とはっきりしているようで,はじめはエゾアジサイが多い。

  

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4合目

4合目

  

4合目の標識

この辺りはまだエゾマツなどの針葉樹が多い。

  

5合目

5合目

  

5合目の標識

かなり古そう。

5合目くらいから松は少なくなって雑木林になる。

  

標高1200m前後に雲

標高1200m前後に雲

  

標高1200mくらいで視界が開けたが目線と同じ高さに雲の層が見られた。

その上は晴れている。

下界もところどころ陽が射しているようだ。

  

ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナ

  

標高1300m前後ではゴゼンタチバナが多く見られた。

ちょっと変色した花が多い。

  

7合目

7合目

  

7合目の標識

標高1400m弱まで来たがまだ林の中である。

  

ハイオトギリ

ハイオトギリ

  

7合目付近でハイオトギリが群生していた。

ハイオトギリはオトギリソウ(弟切草)の仲間でより標高の高いところで見られる。

  

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オニシモツケ

オニシモツケ

  

オニシモツケも登山道周辺に多数見られた。

離れたところから見ると毛玉のように見えるが,近づくとひとつひとつが白色の小さな花で5枚の花弁と長いおしべが見える。

中心部がやや紅色を帯びている。

  

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クルマユリ

クルマユリ

  

おおよそ標高1500m地点でちょうど見ごろのクルマユリが一輪だけ咲いていた。

クルマユリの花は下向きに咲いており,花弁には黒い斑点があり巻き上がっている。

  

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8合目

8合目

  

8合目の標識まで来た。標高1550mくらいである。

ところどころに岩が見え始めるがまだ低い木もある。

  

オニシモツケのつぼみ

オニシモツケのつぼみ

  

オニシモツケのつぼみだが色の違うものもある。

赤っぽく見えるのはまだ若いつぼみで,大きくふくらんでくるに従って白い花の色が見えてくるようだ。

  

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ヤマハハコのつぼみ

ヤマハハコのつぼみ

  

ヤマハハコのつぼみのようだ。

つぼみの時期は別の花のように見える。

  

手稲山で見たヤマハハコ

  

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ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマアキノキリンソウ

  

高山に咲くアキノキリンソウで別名コガネギクという。

花の時期が比較的遅く9月くらいまで見られる。

  

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チシマアザミ

チシマアザミ

  

チシマアザミは総苞片が緑色のものが多いが、これは濃い紫色で花は白く独特な雰囲気がある。

総苞片や葉の形からチシマアザミだと思われる。

  

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9合目

9合目

  

9合目で岩礫帯に出て視界が一気に開ける。

辺り一面にいろいろな種類の高山植物が見られる。

  

イワブクロ

イワブクロ

  

すぐに目に入ったのがイワブクロでそこらじゅうに咲いていた。

ちょうど午前7時で朝日が横から当たっている。

  

メアカンキンバイとイワギキョウ

メアカンキンバイとイワギキョウ

  

メアカンキンバイの群落の中にイワギキョウが咲いていた。

メアカンキンバイはまだつぼみが多い。

  

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避難小屋への分岐

避難小屋への分岐

  

9合目を過ぎてすぐに分岐標識がある。

左へ行くと頂上,右に行くと10分程度で避難小屋だ。

  

エゾカンゾウの大群落

エゾカンゾウの大群落

  

分岐標識の周辺にエゾカンゾウの大群落がある。

尾根一体がエゾカンゾウで覆われている。

  

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エゾカンゾウのアップ

エゾカンゾウのアップ

  

エゾカンゾウをアップで撮影。

エゾカンゾウはエゾゼンテイカとも呼ばれ,高山だけでなく湿原や海岸でもよく見かける。

朝咲いて夕方にはしぼんでしまう。

  

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ミネヤナギ(ミヤマヤナギ)

ミネヤナギ(ミヤマヤナギ)

  

花の時期が終わり白い綿毛のようになっているミネヤナギ。

花の時期は5〜7月と早い。

ミネヤナギは高山帯に生える落葉低木で、羊蹄山の頂上付近にも多く見られる。

  

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オオカサモチ

オオカサモチ

  

高さ1.5mほどもあるりっぱなオオカサモチだ。

太い茎がまっすぐ伸びてそこから花が広がる。

セリ科の植物でエゾニュウやアマニュウなどの仲間だが葉の形が異なり羽状に切れ込みがある。

  

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ウラジロタデ

ウラジロタデ

  

羊蹄の9合目付近にはウラジロタデが多く見られる。

ウラジロタデは高山の砂礫地に自生している。

雌雄異株で赤いのは雌株の実である。

同じタデ科のギシギシは漢字で羊蹄と書くが,ウラジロタデが羊蹄山に多いことと関係があるのだろうか?

  

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チシマフウロ

チシマフウロ

  

9合目から頂上にかけてチシマフウロも多い。

夕張山系などで見られるエゾグンナイフウロもほとんど同じ花のように見える。

また十勝連峰や大雪山などで見られる白花のトカチフウロも似た花である。

  

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分岐標識

分岐標識

  

何の分岐標識だか思い出せないが,左方向はヒラフ下山とあり右方向は頂上とある。

GPSの軌跡を見ると,たぶん手前側が避難小屋方向だと思われる。

  

ミヤマオダマキ

ミヤマオダマキ

  

ちょっと変わった形のミヤマオダマキも咲いていた。

外側に開いた部分は咢で中の先が白い部分が花弁である。

角みたいな部分は距と言うそうだ。

この花も割とポピュラーで先日行った夕張岳にもたくさん見られた。

  

夕張岳で見たミヤマオダマキ

  

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外輪山に向かって斜めに進む

外輪山に向かって斜めに進む

  

9合目から外輪山に向かって斜め左側に進む。

進行方向からの朝日が眩しい。

外輪山の手前にはやや窪んだ平坦地があり,そこの端を通る登山道脇にはいろいろな高山植物が見られる。

  

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シラネアオイ

シラネアオイ

  

大きなシラネアオイが一輪だけ咲いていた。

通常のものより少し紫がかっている。

日当たりが良いせいだろうか?

  

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カラマツソウ

カラマツソウ

  

羊蹄山の山頂付近ではカラマツソウがいたるところで見られる。

白い糸状のものは花弁ではなく雄しべだそうだ。

よく見ると先端部が少しふくらんでいる。

  

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エゾノマルバシモツケ

エゾノマルバシモツケ

  

次はエゾノマルバシモツケです。

マルバシモツケの変種で,小型で葉が小さく丸い形をしていて,葉脈が凹んでいるなどの特徴がある。

  

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コケモモ

コケモモ

  

コケモモは岩礫地に見られ,米粒のような小さな花をたくさんつける。

樹高が低く地面を這うように茎が伸びる。

コメバツガザクラに良く似ている。

  

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さらにアップ

旧小屋跡への分岐

旧小屋跡への分岐

  

右側に折れると旧避難小屋跡に向かう。

旧避難小屋跡までは距離で250m程度。

そのまま進むとすぐに火口壁に至る。

  

外輪山到着

外輪山到着

  

外輪山に到着すると分岐の標識があり,まわりにケルンのように石が積んである。

左に行くと山頂,右に行くとお花畑を通って旧避難小屋跡方向である。

ここからは雄大かつ意外と複雑な火口の状況が一望できる。

  

母釜,子釜,父釜

母釜,子釜,父釜

  

今立っている場所は火口のほぼ北側の位置にあたり,火口は三つに分かれていて,手前から母釜,子釜,父釜と呼ばれている。

ここからは母釜は全体が見えるが,一番大きな父釜は底の方が良く見えない。

  

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比羅夫コース分岐方向を俯瞰

比羅夫コース分岐方向を俯瞰

  

北山への登りの途中から比羅夫コース分岐方向を振り返る。

分岐のケルンが見えている。

反対側へ進むとひと山越えてお花畑があり,その先の頂(写真の右上の頂)に旧避難小屋跡がある。

  

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タカネオミナエシ

タカネオミナエシ

  

登りのガレ場にタカネオミナエシが咲いていた。

別名チシマキンレイカと言う。

大雪や日高など北海道の高山の砂礫地に広く分布しているようだ。

  

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雲海に浮かぶ余市岳

雲海に浮かぶ余市岳

  

外輪山から外側を眺めると一面の雲海である。

東側には余市岳の頂上部が雲海から頭を出している。

その右側に見えるのは無意根山と思われる。

  

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余市岳をアップ

北山のケルン

北山のケルン

  

北山を過ぎて頂のケルンを振り返る。

ケルンの向こうの雲海が濃くなっているのが分かるが,ちょうどニセコの山々がある場所にあたる。

  

イワブクロ

イワブクロ

  

岩に張り付くようにイワブクロが咲いている。

  

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火口中央道への分岐点

火口中央道への分岐点

  

北山から300mほどで中央道への分岐点がある。

ほとんど平坦な道でゆっくり歩いても数分である。

ここから頂上方向の迫力ある火口壁がよく見える。

  

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火口中央道への分岐点を振り返る

火口中央道への分岐点を振り返る

  

火口中央道への分岐点を振り返ると,父釜の周囲を火口中央道が続いているのがわかる。

アップダウンが少なく平坦な道なので,旧避難小屋跡方向を経由して真狩コースの分岐まで容易に行ける。

写真中央部の標高の高い部分に旧避難小屋跡があり,左の一番低いコル状の箇所に真狩コースの分岐がある。

  

険しい外輪山へ

険しい外輪山へ

  

しばらく起伏の少ないなだらかな砂礫地を進むが,途中から岩混じりのやや険しい道に変わる。

外輪山の東側半分はゴツゴツした岩が多くなっている。

  

京極コース分岐点

京極コース分岐点

  

岩混じりの道を最初に登り切った地点に京極コースの分岐点がある。

人が歩いた跡によって植物がモザイク状に残っている。

  

一等三角点

一等三角点

  

一等三角点は京極コース分岐点から少し南東方向へ進んだ地点にあり,以前はここに羊蹄山の山頂標識があった。

標高1892.7mあり,京極ピークと言われている。

  

最高標高点

最高標高点

  

一等三角点からさらに南方向に200mほど行ったところが最高標高点で標高1898mある。

羊蹄山の山頂標識はゴツゴツした岩の上にあり,ここから先はしばらく岩の稜線が続く。

  

山頂標識と雲海に浮かぶ山々

山頂標識と雲海に浮かぶ山々

  

山頂標識左側の雲海上に黒々と余市岳が見える。

右側には無意根山,その奥には芦別岳や夕張岳も見えている。

  

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遠方に夕張岳や芦別岳

遠方に夕張岳や芦別岳

  

遠方には右から夕張岳,芦別岳,十勝連峰も見えている。

雲海上に見える山々の標高から,雲海の高さはおおよそ1300mくらいではないかと思う。

  

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山頂から外輪山を一望

山頂から外輪山を一望

  

山頂からこれまで辿ってきた外輪山の状況が一望できる。

写真中央左の雪渓の上部に比羅夫コースの分岐があり,その右上の小高いところが北山になる。

雪渓のある火口は母釜で,その手前に子釜があるがここからは良く見えない。

右手に見える一番高い岩峰の手前に京極コースの分岐がある。

比羅夫コース分岐の左側へ向かうとひと山越えた奥のなだらかな峰の上に旧避難小屋跡がある。

  

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余別岳と積丹岳

余別岳と積丹岳

  

外輪山の登山道を歩く人とその先に余別岳と積丹岳が見えている。

余別岳の標高は1298m,積丹岳は1255mあり,まだ雪渓が残っているのが見えている。

  

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外輪山の南側

外輪山の南側

  

外輪山の南側はかなり急峻な岩峰になっている。

危険と言うほどではないが注意して歩いた方が良い。

こういった状態は数百mほど続き真狩コース分岐へと至る。

  

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三角点側を振り返る

三角点側を振り返る

  

奥の頂が一番高そうに見えるが,一等三角点があるのはひとつ手前の頂である。

三角点がある辺りから地質がかなり違っており大きな岩混じりとなる。

  

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タカネキタアザミ

タカネキタアザミ

  

タカネキタアザミはウスユキトウヒレンの仲間で大雪や十勝連峰、日高などでみられる。

今月上旬に夕張岳の吹き通しで見たユキバヒゴタイにも似ている。

葉の表面が雪のように白っぽいところも同じだ。

ちなみに表より裏側のほうが真っ白である。

  

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再びミネヤナギ

再びミネヤナギ

  

山頂付近にはミネヤナギが多数見られた。

広い綿毛が付く前のものもたくさんあった。

  

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無意根山と中岳

無意根山と中岳

  

雲海上に無意根山と中岳が頂上を見せている。

周辺には1000m越えの山がたくさんあるはずだが,ほとんど姿を見せていない。

遠方には大雪山の山並みが見える。

左から愛別岳,安足間岳,北鎮岳,旭岳,白雲岳であることがわかり,高根ヶ原からトムラウシ山方面へと連なる峰が見えている。

  

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夕張岳

夕張岳

  

トムラウシの右側に十勝連峰や芦別岳と続き,夕張岳もはっきりと見えていた。

いちばん左側に前岳,中央部に尖った釣鐘岩が見え,頂上部が台形状に見える。

  

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火口中央道分岐付近を歩く人

火口中央道分岐付近を歩く人

  

この辺りは登山道も平坦で歩きやすい。

360度の視界を楽しみながらのんびり歩いているようだ。

  

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次から次へと登山者が

次から次へと登山者が

  

外輪山に次から次へと登山者が登ってきた。

まだ午前8時30分を少し過ぎたばかりである。

  

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イワブクロ

イワブクロ

  

外輪山のいたるところでイワブクロが見られる。

頂上付近の風の通り道にも這いつくばるように咲いていた。

  

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母釜

母釜

  

外輪山の反対側に母釜が見えている。

手前の道は火口中央道である。

向かって左へ行くと旧避難小屋跡を経由して真狩コース分岐に出る。

  

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コケモモ

コケモモ

  

山頂付近にもコケモモが見られた。

数株だけ岩に張り付くように咲いていた。

  

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旧避難小屋跡

旧避難小屋跡

  

山頂から旧避難小屋跡がちょうど火口の対角線上に見える。

旧避難小屋跡から手前にちょっと下りるとお花畑になっていてキバナシャクナゲなどが一面に咲いている。

  

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真狩コース分岐

真狩コース分岐

  

少し左に目を向けると真狩コース分岐地点にある岩が見える。

火口壁が急斜面に見えるが実際のところは30〜40度程度か。

  

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火口(父釜)の全貌

火口(父釜)の全貌

  

火口はかなり広くカメラのワイド端(15mm)でも全体を収めるこたはできない。

父釜の周囲は登山道の道のりで2.4kmほどあり,深さは最大で200mもある。

径は狭いところで600mほどで,広いところでは750mほどある。

  

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ハイオトギリ(イワオトギリ?)

ハイオトギリ(イワオトギリ?)

  

ハイオトギリだと思うが7合目付近で見たものとは少し感じが違う。

こちら(山頂付近)のものは葉がやや黒ずんで見える。

  

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喜茂別コース分岐

喜茂別コース分岐

  

山頂から真狩コース分岐に向けて岩場を少し進むと喜茂別コースの分岐標識がある。

喜茂別コースを利用する人は他のコースに比べるとかなり少ないように思われる。

  

岩場を過ぎて山頂方向を振り返る

岩場を過ぎて山頂方向を振り返る

  

岩場といってもそんなに険しくはないが,そこを過ぎるとまたなだらかな道が続く。

風も無くのどかな日だ。

  

真狩コース分岐付近から見た父釜

真狩コース分岐付近から見た父釜

  

真狩コース分岐付近から火口の内部を覗きこむ。

底の方にはまだ雪渓と水溜りが残っていた。

  

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クルマユリのつぼみ

クルマユリのつぼみ

  

外輪山の登山道脇にはいろいろな種類の花が咲いている。

真狩コース分岐付近ではクルマユリがあちこちで見られた。

  

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避難小屋

避難小屋

  

真狩コース分岐付近から下に避難小屋が見える。

9合目くらいに位置しており標高は1675mほどである。

比羅夫コースと真狩コースの間にあり,どちらからも登山道がつながっている。

避難小屋奥の左斜面はエゾカンゾウの大群落になっている。

  

真狩コース分岐

真狩コース分岐

  

真狩コース分岐には大きな岩があり,その手前に分岐標識がある。

ここから緩やかな登り坂になり旧避難小屋跡に続く。

  

イワギキョウ

イワギキョウ

  

日当たりの良い岩場にイワギキョウが咲いていた。

良く似た花でチシマギキョウがあるが,大きな違いは花の内部に毛があるかどうかで,イワギキョウには毛が無い。

  

トムラウシ山で見たチシマギキョウ

  

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クルマユリ

クルマユリ

  

完全に巻き上がったクルマユリの花が咲いていた。

外輪山は日当たりが良いせいか花の生育も9合目付近の北西斜面(比羅夫コース)よりも早いようだ。

  

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メアカンキンバイ

メアカンキンバイ

  

登り斜面の中腹でメアカンキンバイが多数見られた。

これも良く似た花でミヤマキンバイがあるが,メアカンキンバイのほうが花の色が少し白っぽく,花弁の先が丸い。また,葉の先が3つに分かれているのが特徴。

  

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エゾツガザクラ

エゾツガザクラ

  

火口側に少し下がったところにエゾツガザクラが見られた。

大雪などで見るエゾツガザクラに比べて花が小さく細長い感じがする。

大雪などではアオノツガザクラとともに生えていることが多く,交雑種が多いらしい。

羊蹄山ではエゾツガザクラしか分布しておらず純系の花が見られるようだ。

  

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真狩コース分岐を振り返る

真狩コース分岐を振り返る

  

周辺の花を見ながらなだらかな坂をゆっくりと登り,振り返ると分岐の岩もかなり小さくなってきた。

  

旧避難小屋跡

旧避難小屋跡

  

真狩コース分岐から15分ほどで旧避難小屋跡に着いた。

現在は土台だけが残っている。

  

窪地状のお花畑

窪地状のお花畑

  

旧避難小屋跡から東側に外輪山を少し下ると窪地状になっており,いろいろな花が咲いている。

まず目につくのが一面のキバナシャクナゲである。

  

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キバナシャクナゲ

キバナシャクナゲ

  

キバナシャクナゲはツツジ科の花で,高山ではいち早く咲き出す。

黄色というよりは白っぽいピンク系だ。

  

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ミヤマキンバイ

ミヤマキンバイ

  

こんどはミヤマキンバイが咲いていた。

メアカンキンバイに比べて黄色が濃く,花弁の形がハート型になっている。

葉の形の違いも明らかである。

  

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展望台

展望台

  

お花畑を過ぎると少し小高くなっていて,山頂方向を望む展望台のようになっている。

標識には,左方向は山頂,右方向はヒラフ・マッカリ下山(旧避難小屋経由)とある。

  

山頂方向をアップ

山頂方向をアップ

  

山頂付近は岩が切り立っており,かなりの急斜面である。

山頂に何人かの人影が見える。

  

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父釜の内部を望む

父釜の内部を望む

  

父釜がきれいなすり鉢状に見える。

  

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エゾツガザクラ

エゾツガザクラ

  

母釜付近の稜線上にもお花畑が広がっていて,エゾツガザクラが多数見られた。

やや細身で花の先がすぼんでいるのが良く分かる。

  

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分岐標識

分岐標識

  

お花畑の中に分岐標識がある。

まっすぐ進むと火口中央道を経由して山頂方向,北側に折れると母釜の横を通って比羅夫コースに至る。

この写真は分岐標識を過ぎて来た道を振り返って見ている。

  

イソツツジ

イソツツジ

  

こんどはイソツツジであるが草丈がかなり低く小型である。

葉の色がやや陽に焼けたように赤みがかっている。

  

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チシマフウロ

チシマフウロ

  

続いて淡紅紫色のチシマフウロが見られた。

こちらもやや小ぶりであった。

  

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濃い紫色のチシマフウロ

濃い紫色のチシマフウロ

  

こんどは濃い紫色のチシマフウロである。

こちらは少し大き目で花弁の脈があまり目立たない。

ひょっとすると種類が違うのかもしれない。

  

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ハクサンチドリ

ハクサンチドリ

  

次に比羅夫コースに入って見事なハクサンチドリを見つけた。

花弁には赤紫色の斑点が見える。

周りの斜面にも何株か群落になっていた。

  

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エゾカンゾウの大群落

エゾカンゾウの大群落

  

避難小屋への分岐付近にあるエゾカンゾウの大群落を再度撮影。

  

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避難小屋

避難小屋

  

比羅夫コースとの分岐から約10分で避難小屋に到着。

トタンの三角屋根でかなりしっかりした造りに見える。

まわりも整備されていて使いやすそう。

  

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避難小屋の内部

避難小屋の内部

  

避難小屋の内部はフローリングの床も新しく,道内のこの種の小屋の中では最も清潔な感じがした。

管理人の常駐期間は6月第二土曜から10月第二土曜まで。

管理運営協力費という名目で,宿泊費大人800円小人400円,毛布200円,寝袋300円で借りられる。

  

比羅夫コース・真狩コース分岐

比羅夫コース・真狩コース分岐

  

避難小屋へは比羅夫コースと真狩コースから分岐して道がある。

避難小屋から比羅夫コースまでは約600m,真狩コースまでは約300mある。

  

カラマツソウ

カラマツソウ

  

避難小屋から比羅夫コースまでの登山道でカラマツソウがところどころに咲いていた。

花弁は無く白いおしべだけだそうだ。

葉の先が3つに分かれている。

  

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ハナニガナ

ハナニガナ

  

下山途中の標高1260m付近でハナニガナが咲いていた。

花弁の黄色が鮮やかで色の濃いおしべが目立つ。

茎がひじょうに細く今にも折れそうな感じがする。

  

このあとも周りの草花を見ながら足早に登山口を目指した。

振り返ると羊蹄は思ったよりもはるかに花の種類が豊富な山であった。

  

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下山後に国道付近から羊蹄山を眺めると

下山後に国道付近から羊蹄山を眺めると

  

下山後に国道付近から羊蹄山を眺めると,頂上付近はすっぽりと雲に覆われていた。

ただし,それ以外の空は晴れており,外輪山から見えたはるか先までの見事な雲海の正体はあの雲によるものなのかどうかわからない。

  

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